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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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以前から構想はありました。

秋になって気温も下がり、天候も安定した頃に実行しようと思ってました。

で、本日(日付変わってるからもう昨日になるか)、計画実行のはずでした。

木曽路は奈良井宿への日帰りチャリツーリング。(片道40キロ超)


しかし、明日は木曽路だ!と意気込むワタクシの前に、大きな障害が立ちはだかったのです。

「小谷錦」

昨日の記事をご参照ください。
酔っ払ってうたた寝をして、朝方PC向かって、それからまた寝て、起きたらお昼・・・。
せっかく前回の休みにチャリを整備しといたのに・・・。

・・・ま、でも気を取り直して塩尻あたりまでは行ってみようと、ヨメをつれて南を目指したのです。
松本の盆地を取り囲む山が、木曽の谷へ向かって収束し、谷が狭まるあたり、
中央本線で言えば「洗馬(せば)」駅のあたりまで行き、そこから奈良井川に沿って北上して松本へ帰るというルートの予定。
あわよくば桔梗が原のワイナリー見学でもして試飲など・・・。(←反省の色なし)

*******************************

心地よい気温と天候のなか、チャリを走らせて薄川の橋に差し掛かり、仰ぎ見れば、
その名の通りの美しさの美ヶ原が聳え立ち、河川敷の紅葉も見事。
嗚呼、松本に移住してきてよかったなぁ。と思いながらなおもチャリを進めると、
左手の山の中にお寺の屋根が見える。
その付近の紅葉もすばらしいのですが、よくよく見ると、山すそから紅葉が一列になってそのお寺に突き上げている感じにも見える。

ほほ、これはなかなか雰囲気のよい参道であるに違いない。

というわけで早速寄り道決定。脇の谷間に突入。
d6cd008c.JPG

で、案に違わず画像のようなすばらしい場所に到着したのでした。

寺の名は龍雲山 広沢寺。
小笠原氏の寺で、創建から五百数十年を経た、まさに「古刹」

寺の脇の谷の奥には葡萄畑が広がり、すでに実は収穫されているものの、葉は黄金色に色づき、
これまた金色の柱と化している大銀杏に守られた、総黒門(画像の場所)から参道に足を踏み入れると、極楽浄土への道というよりは、むしろキリスト教的な天国へと向かっている気分。

とはいえ、曹洞宗の寺なので、天国はもちろんのこと、極楽浄土ともあまり関係なさそう。

参道の奥に進むと石段があり、登ると本堂があるのですが、これが意外に新しいのです。
ただ、周りを囲む土塀などはかなりの年代ものであるし、全体として「古刹」と呼ぶにふさわしい雰囲気がありました。

鐘楼からは常念岳を中心とした飛騨山脈の山並みが美しく、常念岳の左肩には槍の穂先さえ飛び出して見えています。鐘楼にはベンチも設置されてあって、サービス満点。

でも、こんな寺で座禅を組んでも、僕なんか外の景色ばかりが気になって悟りなんか開けないんだろうな~。
「只管打座」には程遠い。

その後、産直市場に寄り道しているうちに意外に時間をロスし、往路は東側の山すその、やや起伏の多いルートを選択したことが裏目にでて、ヨメのテンションも下がり、速度も下がり・・・。

結局、駅で言えば「広丘」のあたりで南下を打ち切り、奈良井川沿いに松本へ帰還したのでした。

ええそうです。出遅れて、ルート選択も甘く、そのうえ寄り道ばかりで目標達成ならず。ワタクシの人生そのものですよ。

でも楽しかったからいいの。

ちなみに下がりきったヨメのテンションと、ワタクシに対する評価を回復するのに、マサムラのケーキが必要でしたとさ。

・・・あ、アップした画像を見てたら、黒門脇の石柱に「酒を飲んでの入山まかりならん」みたいなことが書いてあるなぁ。

・・・あ、地図を見てたら発見。広沢寺のちかくに清酒「岩波」の酒造所があるなぁ。
ここに行ってたらきっと試飲が・・・。

今日も「小谷錦」がうまい。

2afd8bdb.JPG

 
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御膳

昨日、ワタクシの相方が所用で白馬に行った際に買ってきてくれた「小谷錦」。

小谷村自体には酒蔵はないので、これは池田町の「大国」の北安醸造の手になるものですが、
酒米は小谷村産の「白樺錦」、仕込みはもちろん「小谷杜氏」という、
「小谷」を名乗るのに不足のない一品でございます。
生産数が少なく、ちょっとした「幻の酒」扱いされることもあるようです。

で、本日「開栓式」というわけでして、我がよくできた愛妻が(こんなときだけ呼称変更)
画像のような豪華絢爛な御膳を整えて、旦那様のお帰りを待っていてくれたのでした。(三つ指は省略)

本当はレイアウトとかライティングとか工夫して撮ろうかな・・・なんて思いもふとよぎりましたが、
これだけのお料理と美酒とを前にして、そんな悠長なこと言ってられませんでした。
ま、雰囲気は出てますでしょ。
「花より団子」とは、昔の人もうまいこと言ったものです。

というわけで、本日の御膳は以下の通り

おしながき
 ゆばとうふ
 鯵のお造り
 昆布の素揚げ
 新潟産 鰯の塩焼き
 ほうれんそうのおしたし
 鯛のあらのお吸い物
 ほおずき

特筆すべきは、ラストのほおずき。(小谷錦の瓶の左脇にあるやつ)
別に御膳の飾りでつけているわけではありませぬ。
これは懐石でいうなら「水菓子」となるべきもの。
つまり、果物として食べるほおずきなんですね。白馬村産だそうです。
そんなものがあるなんて初めて聞きました。
どんな味がするのか興味津々で口に入れてみたら、さわやかな酸味とほのかな甘み・・・。
おいしいです。ちょっとした感動でした。

で、「主役」の小谷錦。
なんだかフルーツのような酸味となめらかな舌触り。
どちらかといえば甘口なんですが、喉を越すときに感じる辛さが全体を引き締める感じで、舌に残って潔く消えてゆく苦味がここちよいのです。
印象で言えば「滋味深い」という感じかな?

嗚呼もう、なんと表現したらよいか。

まさに「美酒」。

「酒は辛口」だなんて言ったのは何処の何奴だ。

飲み込んで、むふーと鼻から息を逃がすときの多幸感といったら、あんたそりゃもう。

生酒なので、開栓したら早めにのんでしまわないと・・・と思いつつ、
結構過ごしてしまい、うたた寝しておきたらもう朝方。
こんな時間にしゃこしゃこPCに向かっているのでした。
第一発目。テスト以外の何ものでもありません。
ここにくるまで設定で苦しみぬくこと約2時間・・・。

ブログの題目どおり、とりあえず です。

とりあえず これにて入浴、排便、就寝。


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