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濡れた手に千金願掛け
よく当たる富籤売り場の正月伏見
さて年明けて
初詣としゃれ込むご一行様。(我々)
せっかく上方で正月を迎えるのであれば
是非伏見稲荷にお参りをしたいという我がままで
相方に連れて行ってもらいました。
なぜ伏見のお稲荷様にこだわるかといいますと
学生時代にここで、年末年始のお手伝いをしたことがあったのですね
平たく言えばバイトです。住み込みバイト。1週間程度の。
お守りの授与とかおみくじ係りだとか。
我々お江戸からやってきた小僧共の耳に
地元竜谷大学(後日訂正「龍谷」ですね)の巫女さんバイトの京都弁が
どれだけ新鮮に魅力的に響いたことか
また、実物のカンサイジンたちを見聞するのもまた新鮮で
たとえばおみくじ係のとき
小吉やら末吉など書かれた紙を渡すわけですが
受け取ったカンサイジンたちは
たいていそれをネタに
コントをおっぱじめるわけです。
当人達としては、至って普通の会話なのでしょうが
上方では初詣に漫才を奉納するのが慣わしなのかと
さすが関西と
非常に間違った感動をしたときもあったくらいなもので。
まさか将来大阪人と結婚することなど、当時夢にも思わず。
そんな青春の思い出がつまった伏見稲荷
案の定、大混雑でございました。
みなさん色んな願いがあるのでしょう。
今年の給料の上げ幅を基準にした微々たる額を願う人もあれば
一攫千金を願う人
こんなご時勢なので
せめてマイナス幅が少なくなるようにという
切ない願いの人
それがこれだけ押しかけるわけですから
神様だって大変です。
ワタクシだったら、願い事の成就は抽選にしてしまいたくなるところ。
そう思って行列を振り返ると
なんだかここが、銀座のよく当たる宝くじ売り場のようにも
見えてきてしまったわけです。
なんとも不謹慎な。
※
その後は初詣のはしご
今度は遠路はるばる
奈良の橿原神宮へ
これは大和三山を見てみたいという理由で。
本当はピラミッド疑惑のある
三輪山に行きたかったのですが
時間の都合で、
同じく人工疑惑のある大和三山のひとつ
畝傍山におまいりをしてきたわけです。
電車の窓から見た直感。
(画像は駅前からのものですが)
これは人工物でしょう。
東京タワーを自然物と思えますかアナタ
といったレベルの話のようにも思えました。
まあ当の畝傍山自体は
ふもとの陵墓の埋葬者の件も含め
(神武天皇ということになっている)
どっちでもいいじゃんそんなの
といった風情でたたずんでおりました。
※
おまけ
ワタクシ的に
伏見稲荷といったらこれ。
(動物愛護の理由で菜食主義者をされている方は凝視しないでください)
歩きながら頂きまして
残った骨と串をゴミ箱に捨てに行った相方
そのゴミ箱から採食中の野外生活の方に
「もったいない」と言われてしまい
いたく悔しそうでした。
「ちゃんと落ち着いて食べられれば残さず食べられたのに」
同感です。
田家春望
門 出 何 所 見
春 色 満 平 蕪
可 嘆 無 知 己
高 陽 一 酒 徒
(※漢詩ですが横書きです。)
さて大阪到着の翌日、つまり大晦日は大阪市内観光。
ところがワタクシ、今まで大阪についてはほとんど何も知らないに等しく
何を見たいのかさえ良く分からぬ有様。
全ての行動方針は、相方に一任する他はありません。
このことはつまり
①方向音痴②無計画③興味のベクトルが一般から大きくかけ離れている
というヘレンケラーも真っ青の三重苦を抱えるその相方に
行動一切を任せるということに他なりません。
ま、それはさておき。
まずは相方のホームグラウンド
鶴橋界隈の市場を抜けて電車にのりまして
天満宮、中之島
心斎橋の地下鉄ホーム
(天井が高く、照明が素敵、という理由で立ち寄りました)
黒門市場では寿司食べ損ね(人が多すぎたため)
なんばで焼肉食って
ビール飲んで
金龍ラーメン食って
夜景を見ながらニュートラムに乗り
(乗っただけです。どこにも降りませんでした)
あてどなく行動を開始したわりには
なんかつじつまが合った観光になっていたあたり
さすが地の利を得れば相方もやるもんです。
さて
冒頭の漢詩は
唐の高適という詩人の作。
たまたま知っていたものを思い出しました。
たまたま知っていたのは
この方のこの名訳のおかげ
ウチヲデテミリャアテドモナイガ
ショウガツキブンガドコニモミエタ
ケレドモアイタイヒトモナク
アサガヤアタリデオオザケノンダ
(井伏鱒二訳)
この日の我々の行動に通ずるものがありましたので引用いたしました。
そして相方の実家に帰ると
じゃじゃん。
この風呂敷の中身は・・・
どっぱーん!
帝国ホテル謹製おせち料理でございます。
お値段6万円也!
いや、値段を言ってしまうなんて無粋かもしれませんが
もうここまでくると
値段を言わずにはいられません。
さまざまな豪華お料理が並ぶ中
一番感動しましたのが
なぜか「黒豆」
あのおせちに入っている黒豆の概念を覆す
なんだかお菓子を思わせる
滑らかな舌触りと甘み
デラぜっぴんです。
(すいません調子のりました
あ、でも謝ったところでヤロウにしか分からないネタか)
どうもごちそうさまでした。
※追記
相方の実家のご家族には
元旦朝から出勤という方もおります関係で
大晦日夜に
紅白みながらおせちをいただくということになっております。
上方借猫記その1と題した一つ前の記事でございますが
その2が滞ったまま
また旅に出てます。
杜の都に居ります。
ええそうです。
アノきっぷを買いましてですね
大阪片道で1枚
(帰りは高速バスでしたから)
あと4回分使える計算です。
で、行きと帰りとで1枚ずつ
ということはもちろん
城下町松本から杜の都仙台まで
往復すべてこれ
鈍行列車の旅
ふーん、面白そうじゃないか、という同志の声と
バカじゃないか、という一般市民の声と
その程度でイバるな、という鉄ヲタの声とが
同時に聞こえてきそうです。
昨日は牛タンを喰らい
本日は寿司を喰らい
お土産やさんで
牛タンスモークやら笹蒲やらの試食を喰らい
明日は駅弁を友に
松本に帰る予定です。
12時間ほどかかります。
このおれを 睨み見下ろすまなこにて 世界を探れ まことの敵を
年末年始は大阪にある相方の実家にて過ごしてきました。
休日の関係で、相方は28日に先発し
ワタクシは30日に出発。
セオリーどおりに、特急しなの、新幹線のぞみ、で大阪に向かおうと
みどりの窓口にならんでいた28日の昼下がり
並びながらボーっとしておりますと
ねえねえ、この予算だったら、アレが買えますぜ、旦那。
と、ワタクシのなかのよからぬ部分がささやきます。
あわてて比較的マトモな部分のワタクシが止めに入ります。
いや、かかる時間を考えてごらんなさい
体力的にも厳しいことになりますよ、まったくもう。
と、突如始まった脳内バトルに関わらず列は進み
気がつけば、カウンター内のテキパキそうなお姉さんに見つめられておりました。
あ、アレ一枚ください。
僅差でよからぬワタクシの勝ち。
※
というわけで、30日早朝
日本全国のJR乗り放題、途中下車自由で、1回あたり2300円
(但し5回分1セットなので11500円)
という魔法のきっぷを手に入れたワタクシは
勇躍松本駅発の朝一番電車で出発したのでした。
そりゃ気合入りますって。
新幹線はもちろん、特急・急行さえも
全く使うことができないのですから。
松本・大阪間 全て各駅停車鈍行の旅。
いいねえ(←病気)
※
このきっぷの利点をフル活用するには
やはり途中下車。
最初はタヌキで有名な信楽に寄り道をするつもりでしたが
乗り換え場所の柘植という駅で
寝過ごしてしまい
しょうがないので奈良見物。
訪れるのは修学旅行以来という
東大寺を拝観してまいりました。
※
いやあ大仏さんは立派でした。
親しみ度合いは白馬大仏の方が上ですが。
それよりも、中3のガキの目線では気づかなかったのですが
今回は背後を護る広目天 多聞天の姿に心惹かれました。
画像は広目天。
おい、足元のオレなんか睨みつけてないで
もっと世界を見渡して、テロとか戦争とか
そんなくだらないことで金稼ぎしようとしてる
悪人を懲らしめないと
広目天の名が泣くぞ
と、逆に見上げてやったのでした。
待ち合わせを反故にされた信楽のタヌキの怨念が、
奈良を行くワタクシの前にたちはだかった。
【上の画像右】
住宅街の中にふつーに古墳がある。
向こう三軒両古墳、それが奈良。なんのこっちゃ。
おい南蛮人、おまえ意味わかって着てるんだろうな。
【上の画像右】
赤信号 奈良なら シカはシカトする
行き交うクルマ いたシカたなし。(だけどしっかり横断歩道)
【上の画像左】
「オトコダマシ」と読んでしまった貴女。
アナタいったい今まで何人のオトコを・・・(涙)
【上の画像右】
ようやく着いた大阪天王寺?阿倍野橋?界隈。
ロマンティックが止まらない。