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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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10日ほど前からちょこちょこといじくっておりました新デザインが、まあ一応の完成を見ましてお披露目です。

いかがでしょうか。

専門的なPCの知識などほとんど無いに等しいワタクシではございましたが、なんとかまあ見られるレベルにまでこぎつけられたと思っています。

ちょっとばかりこだわりポイントの説明なぞ。

下地を黒にしたのは、他の写真勝負のブロガーさんたちがやっているのを見て、ああやっぱり黒は画像が引き締まって見えるなぁと感じましてのこと。決して腹の中を表現したものではございません。
あ、といってもこれからここが、写真勝負なブログになるというわけではありませんよ。

背景の木目。最初テキトーに貼り付けて、あとで気に入ったものを見つけて取り替えようと思っていたのですが、だんだん愛着がわいてきて制式採用決定です。
折りたたみ会議テーブルのような、チープな木目をお楽しみください。

題名部分の背景画像。
「どっかで見たな」と感じられた方、熱心に閲覧してくださってますね、ありがとうございます。
そのとおり。9/15の記事で使用されているものを加工しました。
この一年間で撮影した中で、なんだかとっても気に入っている1枚です。
「よく写っている」という点ではもっといいものもあるのですが。

全体のデザインも、この画像を中心にして組み立てたようなものです。
ちなみにこの画像のオリジナルは、ノートPCの壁紙にも使っているほどの気に入りようです。

そんなわけで心機一転、気分一新、2年目に入った当ブログをこれからもよろしくね。

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a3c0f6c0.jpg

分離帯 海溝に見立て 見上げれば
回遊魚なり 街のきらめき


S駅前

歩行者信号が点滅していたが
特にに急ぐことなく渡りはじめた
赤になっても渡りきれるさ
そんな無意識

だけどここは大都会

次の一歩を踏み出そうとして
釘付けになってしまった

途切れぬ車

分離帯に取り残されてしまったのだ

でも
こんな景色はじめて見たよ
大通りのど真ん中でさ

流れから取り残された深海の底で
身も心も大都会から切り離されていたことに気付いた

これって自由?



ああ、気がつけば10日もブログを留守にしてしまっておりました。

訪れていただいていた方、どうも失礼いたしました。
って、同じようなお詫びを11月初旬にも書いていた気がします。
もうしません。
て、言い切れない不甲斐なさ。

いやはや

さて、上の画像なんですが、このたび何日間か上京しておりました。
実は父がヘルニアの手術をうけることになったためなのでした。
なんだかその世界では名医とされる方の執刀であるらしく、相当長期間待った末、
ようやく順番が回ってきたとのこと。

というわけでお見舞いに行ってきたのでした。
実家は湘南地方にあるのですが、病院はなんと埼玉県なので、とりあえず実家には寄らず東京に宿をとることになったのでした。

なにせ親の一大事。
大変です。
銀座のホテルに荷物を預けた後
まずは築地に向かい寿司を食い
両国の江戸東京博物館では、ボストン美術館の浮世絵コレクションの展覧会を見物し
そのまま初台のオペラシティに向かって蜷川実花の写真展を見て
新宿でデパ地下グルメな夕食を買い揃え
で、ようやくホテルに戻ったのが8時過ぎ。

え?病院?

ああ、手術は翌日だからね、明日カオ出そう。

てなわけで緊張感まるっきり欠いたまま訪れた病院には
これまた緊張感の欠片もない母がおり
手術前ゆえ絶食中の患者を囲んで、買ってきたお菓子やパンを食べ
茶を飲み談笑し
全身麻酔の手術前ゆえ、多少緊張した面持ちの患者を囲んで
和やかに記念写真をとり

・・・

これでもかとばかりに、因業ぶりを見せ付ける家族に囲まれた
父の胸中はいかばかりか。


ともあれ
我々家族の温かく献身的な介護の甲斐あって
無事手術は成功。
今頃父は若い看護師さんの尻でも眺めて楽しんでいることでしょう。



さて、唐突ですがトイレの写真です。
どこのトイレだと思われますか?
 
508b4178.JPG
 
4a560d8d.jpg

実はこれ、帰りの高速バスの中。
すごいですねー。
このままここに座って松本まで乗っていたい気分でしたよ。

ええそうです。
鏡の中の人物はワタクシです。
モザイクをかけているのは、別にカオが猥褻だからというわけではなく、
ワタクシがキムタク似の好い男だということがばれてしまうと、いろいろとアレなもんで。

失礼。
さあ。

毎年11月中旬より4月下旬まで、交通機関も止まり、水道下水道電気など全てのライフラインも止まってしまう上高地。

当然普通に生活することはできないので、われわれ上高地で働き、生活している人間共は、ここを去ることになります。

部署やらなにやらによって去る日はそれぞれ違うわけですが、ワタクシは明日(18日)に去ることになりました。

というわけで今夜は最後の夜。

せっかくなので、なにかブログのネタを・・・と思うのですが、ほんとにネタなし。

明るいうちは、手にインパクトドライバーやらバールやらモンキーレンチを持って、オレはいつ工務店に転職したんだろう、と訝しがるような大工仕事に専念し、終わったら暗くなっているので写真も撮りにいけない有様。
(ちなみに「モンキレンチ」って「キ」の後を伸ばさずにを変換したら、「悶気廉恥」って変換されました)。

山は新鮮な初冬の雪をかぶって、それはそれは綺麗なんだけどね。

とっても充実していた上高地生活ではありましたが、ブログ的にはしまりのない終わり方になってしまった。

やれやれ。
今日は上高地にお泊り頂いた、最後のお客様がお帰りになられました。

その直後から、いろんなものにカバーをかけたり、掃除をしたり、シャッターを下ろしたりして「閉店準備」をいろいろと。

その後は恒例の打ち上げ。

若ぇモンが調子こいたあげくに、つぶれて、しかも彼女にテを上げましてですな、泣かせたりして。
女にテぇ挙げるたぁ、どういうこったい!と意気込んでみても、その若ぇ衆もワタクシにとってはかわいいヤツ。
ワタクシも、そのムカシは調子こいてつぶれることなんて、いろいろとあったもんです。

気がついたら渋谷センター街に寝てたりとか。

でも女に手を上げたことはないよ。

ま、いろいろありましたとさ。

詠んでいただいたとおり、べろべろに酔っ払ってます。

ああ、こんな酔っ払いのくだまきをUPしちまったでよ。

ああ。
19b8a808.JPG
 

発電所 屋根にすすきの輝くは 秋の陽受けてか 電気仕掛けか


徳本峠の旅路も終盤にさしかかったあたりに現れた水力発電所。

山の中にぽつんとある小規模な水力発電所は、なんだか童話的な感じがして好きです。
本当は大規模な工事の果てに、導水トンネルを掘り抜き、水圧鉄管を敷設して、その中を水が流れてタービンを回しているわけなのですが、実際に目にする小さな発電所は、そんなものものしさを感じさせません。

あの建物の中では森の小人さんが、清流の水と落ち葉と太陽の光を大鍋に入れて、くつくつ煮込みながら、鍋の下のハンドルをせっせと回して電気を作っているかのような、そんな気がしてしまいます。

我ながらずいぶんと子供じみた空想ですね。

でも屋根の上にすすきが生えているなんて、山奥の小さな水力発電所でなければありえない風景。


「エコ」という点で多くの人は、風力発電の風車のほうに好ましいイメージを持たれるかと思います。

ダムを造ったり、山の斜面にそって禍々しい(ワタクシはそうは思いませんが)水圧鉄管を敷設して、景観に重大な影響をあたえたりする水力発電は、実は限りある水資源を消費する点からみても、風力発電ほどエコではないのかも知れません。

だけど「環境保護の優等生」的に、眉目秀麗で、酒たばこもやらず、菜食主義そうな風力発電の風車よりも、ワンカップ片手にショートピース咥えて競馬新聞みてるじいちゃん的な山奥の水力発電所のほうが、ワタクシとしましては親しみが持てるわけなのです。

とはいえ、腹の黒さを仕立ての良いスーツと笑顔で隠しおおせていると思い込んでいる、政治家的な原発の建屋に比べると、風力のニイちゃんは全然問題なく友達になれそうなんですが。


要は発電方式にいくらエコエコと言ってみても、使うのは自分。
車に例えるなら、徒歩5分のコンビニに行くのに、3年ごとに買い替えるプリウスに乗って行く人と、60年代のポルシェを大事に大事に週末だけ乗って、普段は徒歩か自転車、そんな人とでは、どちらがエコなのでしょうか。
もちろん本当に必要なときだけ、低燃費車を使うというのが理想なのですが。

大きなダムを乱立させなければ、水力発電だって悪くはありません。
こんなちっちゃな発電所に身の丈を合わせるように生活していきたいな、と思った晩秋の午後なのでした。

夜は暗いほうがいいのです。

 
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み仏に見守られ発つ いかづちの子らの目指すは 不夜の都か


お地蔵さんに見守られている発電所、なんてのも水力ならではでしょうか。


 
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