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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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市営定期船は観光用ではなく、本当に住民の足でした。
多くの人は定期券を見せて乗船してゆきます。自転車だって積み込んじゃいます。学生さんもいるんです。

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とっぷりと陽も沈んだ午後5時55分、船は答志島桃取港へ向けて出航します。
キャビンには入らず、船尾甲板から眺める鳥羽の街の明かりは、まるで当地名産の真珠のよう。
うっとりしているうちに、十数分の短い船旅は終わり、港へ到着。民宿の旗を持った迎えの宿の方が、笑顔で待っていてくれました。

そこから車で10分ほど、その間、宿の方はいろんなお話をしてくれました。
なかでもアラメという海草が、あのヨードチンキの原料になるという話には目からウロコ。観光客の中には浜に打上げられたアラメを拾って帰り、お風呂に入れる方もいるそうで、あせもなど皮膚疾患には良く効くそうです。

やがて宿に到着。
部屋は6畳和室。どうやらお客は我々のみらしい。ちょっと前まではお正月シーズンで込み合っていたらしいので、なんだか得した気分です。満室だったらさぞや手狭だろうと思われるお風呂も広々と使えて満足。

さて、お食事。
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どどーん!
鯛の刺身と生牡蠣の舟盛り!
そのほかに甘エビの刺身、車エビの焼き物、カレイの唐揚、メバルの煮付け、などなどなどなど。もちろんカニも。それはそれはおなかいっぱい。
期待に違わぬ満足度でした。

ちょっと不思議だったのが、生牡蠣の上にちょこんと載っている赤いやつ。
なんだろう?と思い、口に入れてみると・・・。え?ケチャップ!?うーん、別に悪くはないし、僕自身ケチャップ好きではあるんだけど・・・、取り除いて食べました。折角の生牡蠣だものね。とことん生で頂きたいですから。

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無事(?)鳥羽駅に到着。
その前に名古屋駅にいる時、予約した民宿「山幸園」さんから確認のTELが入りました。
民宿「山幸園」は鳥羽の港からさらに市営定期船で20分、湾内の答志島にあります。

山幸園の方 「じゃあ、港に着いたらお迎えにあがりますので・・・」

と親切な口調で親切なお申し出。
さらに、予定している船の便がちょっとぎりぎりなので、そのあとの、別の港に着く便を勧めてくれたりしてありがたい。さらに会話は続く。

山「あ、お車でいらっしゃるんですよね」 と断定口調。
僕「あ、いや、電車なんですよ」
山「あー(これはしたり、という感じで、さらにそれだったらもう他の選択肢はこれしかないだろうという勢いで)、近鉄特急ですね、じゃあ駅から船の乗り場までの道順はこうでこうで・・・・。」

あ、いやそうではなくて、まあ、近鉄とは駅の場所も同じだしいいか・・・。
と、尾張名古屋のプラットホーム、わざわざ信州くんだりから鈍行列車で来ましたとは言い出せないワタクシがいました。
むかしから「細工は隆々・・・」なんてえことを申します。

東海道にはあらねども、われら二人のお伊勢参り、野次喜多道中も、しっかりじっくり下調べ、準備は万全でげす。乗る電車だって決まってらぁ。7時42分松本駅発。(注1)尾張名古屋できしめんでもつるつるって手繰って、快速みえで鳥羽の港まで一直線。けっこうな距離でげすが、べらんめえ、こちとら無敵の18きっぷ持ちよ、これ一枚あれば追加料金一切なし!(注2) ヨッ!JRの旦那!きっぷがいいね!

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(注1)
7:42松本駅発には乗遅れました。理由は聞かぬが武士の情け。
次の中央本線中津川行きは、約2時間半後の10時19分発・・・。この待ち時間を利用して、忘れた携帯電話を家まで取りに戻り、スタバでコーヒーを飲んで読書のお時間を過ごしました。
 


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(注2) 快速みえ。
この列車は途中「伊勢鉄道」という私鉄を経由するルートを取るため、JRの列車でありながら別料金がかかります。18きっぷも例外ではなく、別にお一人様490円を払わなければなりません。
え?そんなことは先に仰ってくださいと申されましたか?ほら、時刻表をよくごらんなさい。伊勢付近の時刻のページ下端に、ちゃあんと記載されておりますよ。


・・・まあ旅にはいろんなハプニングが付物です。
でも絶妙な冗長性をもたせた(言い換えれば無駄の多い)プランのおかげで、ちゃんと名古屋できしめんも食べることができたし、予定時刻にさして遅れずに宿にも到着できました。僕ってエライ!

おまけ 道中のお写真
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松本10時19分発の列車。
新型で、きれいで、乗り心地も良いJR東海の車両です。
 
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奈良井駅。
ビールを飲んでぼけーっとしているうちに着いたので、当初はここがどこだか分かりませんでした。列車の通過待ちで何分か停車するとアナウンスがあったので、深呼吸がてら駅の外に出て初めて、自分が奈良井の宿場街にいることに気づいたのでした。
よく見知った景色でも、普段あまり利用しない列車の車窓から見ると、全然違う世界に見えるのも新鮮でよい。だから好きさ、鉄の旅。

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奈良井駅の待合室。
書初めがいっぱい。窓の格子も良い雰囲気。
ちなみにこの画像撮影時点では、まだ自分が奈良井にいることには気づいていない。

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ちょっとだけ見えた木曽駒。
木曽谷から見上げると、雪のない前山の奥に神々しく輝いて見えました。

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ご存知、日本一短い駅名。ローマ字だと3文字にもなってしまうのは残念。
となりの駅「あこぎ」や「いしんでん」も素敵だ。想像力がかきたてられますね。阿漕なひとばかりが住んでいるんだろうなーとか、住民同士以心伝心のコミュニケーションがとれてるのかなーとか。

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別会社路線を走るので別料金が必要です、という快速みえの「あこぎ」な商法にショックを受ける我々の心など知らず、夕日は美しく沈んでゆく。
 

早いもので21世紀に入って7年が過ぎ、今年は2008年、平成の世も、平成ならぬまま20年目を迎えました。
あけましておめでとうございます。

実をいうと、初詣は湘南の実家に帰省したときに、地域の八幡様におまいりをして済ませていたのですが、まあとりあえず初詣の一環として、お伊勢参りを敢行してきました。

さらに実をいうと、お伊勢参りを思いついたのは、別に初詣のためではありません。
「青春18きっぷ」の行き先として便宜的に思いついた場所なのです。どちらかというと、伊勢湾の海の幸目当てであることは言うまでもありません。

前日にJTBの大型の時刻表を購入。相方と二人、鳩首談合してプランを練ります。
さらにじゃらんnetで格安、豪華食事の民宿を見つけて予約。
さらにさらに翌日の長時間鈍行列車の旅に備えて、旅の友(酒・つまみ)も十全に取り揃えます。

準備は万全!

続きでやんす。

④足先の冷えにカプサイシン・・・カプサイシン配合の靴下、というのがあります。カプサイシンとは唐辛子の辛味成分のことです。ならばそんなもの買わずとも、靴下のなかにトンガラシ入れちまえ・・・、という発想ではなく、実をいうと新田次郎の「八甲田山」のなかに、雪深い地方出身の兵は独自に靴に唐辛子を入れるなどの工夫をしていた、というくだりがあって、それを実践してみようと靴下に唐辛子を仕込んでいます。

じっとしているとあまり効果は感じないのですが、いざ歩き出すと、足元がぽかぽかしてきます。
ただ、気温が高い場所(暖房の効いた施設など)でこれをやると、温まりすぎてかなりあっちっちになってきます。しかも唐辛子のあたっている場所だけ局所的に熱くなるので、ちょっとコントロールは難しいのですが、使い方をマスターすればかなり有効なのではないかと。

⑤身体は中から暖める・・・「あー、はいはい」と言われそうです。その通りです。般若湯でげす。
その他コーヒー紅茶、中国茶に緑茶、玄米茶、焙じ茶、あ、加藤茶の腹巻もあったかそうだな・・・ってそれはさておき、ココアにホットミルクに白湯に・・・えーとあとなんかあったかな?
まあいいや。
とにかくそんな熱い液体を流し込み続ける。
そんな毎日にトヨトミ火鉢型石油ストーブは大活躍です。

⑥湯たんぽ・・・うちでは湯たんぽの代用品として、般若湯の瓶を利用して、寝る前の布団に放り込んでおきます。布団に入った後は、これを足元に転がすもよし、百年の恋人のごとく、ひしと抱きしめるもよし。(←ヨメの存在はどうした)
湯の供給元はもちろんトヨトミ君。
翌朝まだお湯が「お湯」と呼べる状態であるなら、それを洗顔に使うのも素敵。

注意点をいくつか。
まず熱湯をいきなり瓶に入れても、まあ大丈夫っちゃあ大丈夫なんですが、念のため少し低めの温度のお湯を使用するがよろし。あんまり熱いと瓶自体も持てないくらい熱くなるし、第一布団に入ったとたん、大事なところを火傷したりする惧れもある。

次に大きさ的には一升瓶でこれをやるのが理想的なんですが、ふたが熱で変形してくるとそこから湯が漏れますので、今のところ葡萄酒瓶にしてます。コルクはむしろ膨張するのか湯漏れもなく、安心感が高いです。でも大きさ的に不満。数を増やすのも面倒。いっそマグナムボトルでも買ってきて空けるか。その前に湯たんぽぐらい買えよと言われそう。

あ、あともうひとつ。番外編として。

ヒマな休日には暖房の効いた公共施設に篭る。ってテもあります。
特に松本市中央図書館はなかなか居心地が良いです。
松本には他にもたくさん分館があるので、ゆくゆくは全制覇してみようと思っていますが、今は専ら、家から一番近い中央図書館を利用しています。

そのほか松本市美術館の図書室とかロビーも良いところ。これからどんどん利用したいですね。


そんなこんなで、ぼくらは強く生きてます。
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