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見上げれば いづくに潜むや 八つ足の 残せし糸に 来る春思う
なんだか12月だというのに、全然寒くならない松本です。
確か昨年の今頃は、朝起きたら0度とか、
そんな状態もあったはずなのに、今年は5度とかそんなもん。
だけどやはり冬は冬。
風邪には気をつけなければいけませんね。
特に大都会松本は空気が悪いですから。
・・・上高地と比べての話ね。
ま、用心に越したことはありません。
家に帰ったら、よく手を洗い、
ガラガラペッペとしっかりうがい。
ぐわらぐぁらぐぉろぐぉろ~
と、派手に声上げ天井見れば
いつのまに設営したのか、
ささやかな蜘蛛の巣が、ヘロって感じで隅にひっかかってました。
施工した八つ足の君は、
きっと我が家のどこかに潜んでいるのでしょう。
うまいこと冬を越せよ
春にまた会おう
そう心の中でエールを送ると
心が和み
頬が緩んで
うがいの水が口からこぼれたのでした。
今日は職場の帰りにちょっと寄り道。
いわゆるちょっとイッパイってやつですな。
クイっとやって、あーうめぇ。
ふと脇をみると、よこには見知らぬおじさんも、イッパイ。
「ここのは本当においしいですね」
「ああ、ここのがいちばんうめぇだよ」
なんて会話を、お猪口、ならぬ、ひしゃくを傾けつつ。
そうです。ひしゃくです。
松本市街地には、いたるところ泉がわきでており、「松本城下町の湧水群」として、名水百選だかなんだかに選ばれております。
そのなかの一つ、「善哉(よいかな)」なる酒蔵前の泉でのできごとでした。
酒蔵の水で一献 飯くえば 醸し出さるる 銘酒「腹水」
「菊水」をもじってみました。
失礼。
4連休最終日。
そろそろ主夫稼業が板についてきました。
布団を干し、掃除機をかけ、トイレ掃除をすませ、さて、掃除機をかけている途中で外れてしまったカーテンを直さんと(つっぱり棒でいい加減に取り付けている代物なので)、踏み台にあがって・・・。
気がついたら床に仰向けに倒れていて、後頭部がじんじんと痛い。
起き上がって足元を見ると、踏み台の部品が散乱している・・・。
どうやら強度不足で砕け散ったらしい。
もともと踏み台ではなく、相方が日曜大工で作ったモノいれに、強度を確かめもせず乗ったものだから、自業自得。
倒れた場所は分厚いじゅうたんの上だったので、まあ痛いくらいで済んだのは幸いでした。
ただびっくりしたのが、しばらく記憶が戻ってこないこと。
上高地下山後の配属先やら、来週の出勤日程やら、そもそも今自分は何をしようとしていたのかさえ、10分以上全く思い出せませんでした。
まあ今では相方の白髪の数まで思い出せるほど回復しましたが、せっかくなので、都合の悪いことに関しては記憶が戻らなかったことにしておこう。
今月すでにお小遣いの支給をうけたこととか、今日すでにビールを1本空けていることとか、明日姉貴の誕生日なのにプレゼントひとつ考えていない(毎年のことだが)こととか、ワタクシが結婚している事実だとか・・・。
禍転じて福となす
人生これ塞翁が馬のごとし
レッツ・ポジティブシンキング!
道がはっきりしすぎていて、指道標もあり、手元の登山地図には参考コースタイムや危険箇所までばっちり記載されていて、なんだかレールに乗っかっているような気分になるからです。
地図を見るのが好きなことから登山の世界に入ったワタクシとしましては、たまには思いっきり地図遊びもしてみたいな、と最近思うようになりました。
そこで注目したのが、うちの裏山地帯。
里山なので、道に迷っても大事に至らなさそうでもあり、それでも地形が複雑で、林業の作業道やら、昔の集落間の交通路などが錯綜していて気が抜けません。頼りになる資料も国土地理院の地形図のみ。
これは地図あそびにはうってつけ。
そんなわけで、12月とは思えないほど暖かい、4連休3日目の昼さがり、ジュースとチョコレートをザックに詰めて出かけたわけなのです。
出発点とした林地区は、蔵や本棟造りの大きな母屋など、昔ながらの大きな農家が点在していて、歩いているだけで楽しい一帯です。
松本市街地よりわずかに標高も高いので見晴らしもよく、古い農家の建物と北アルプスの景色がとてもよく融け合っています。
この林地区の一角にある龍雲山広沢寺の脇の谷間沿いに登っていきます。
地図上ではあるはずの道も途中で消えうせ、ここからはコンパスとささやかな読図技術の出番。
それほど難しくない地形ではありますが、訓練のため、コンパスを駆使していちいち地図上の表現と実際の地形とを見比べながら登っていきました。
約1時間半後、到着。
三角点標識は、地面からわずかに顔を出しているだけのものなので、見つけられるか不安でしたが、地図を読んで「ここあたりだ」と思った地点から、ほんの数歩探しただけで見つけることができました。
我ながらナイスなナビゲーションだ。
といっても地図や測量の仕事をする人って、最低限これくらいのことはできなきゃいけないんでしょうけどね。
ところで、通常三角点は、測量のため見晴らしのよい場所に作られるものです。たしかにこの場所は、この稜線ではひときわ高い場所ではありますが、周りは木がいっぱい。
ただ、周りの樹木を見て思いました。
きっとこの三角点が設置された頃は、ここは木があまり生えていなかったのだろうと。
落葉松が多いのですが、この植物は、荒地にまず最初に根付くという特徴があるからです。
開拓者的な、という意味で「パイロット植物」と呼ばれることがあります。
まあでもここのカラマツは、植林である可能性のほうが高いかな?
そうそう、樹木で思い出した。
おかしかったのが、山の中にいきなりロープが張ってあり、その奥は線で引いたように全て赤松。
赤松林で立ち入り禁止、分かる人にはわかりますね、あの高級なきのこが取れるわけですよ。
さて、意外に難しかったのが帰り道。
同じルートでも進行方向と逆方向は、全く景色が違うということを忘れていました。
ときおり振り返って確認するのも重要ですね。
一本尾根を違えて降りるつもりでいたのですが、分岐点が分かりにくかった・・・。
ちょっと変なところに入りかけたけれども、なんとかリカバリー。
1時間後には無事下山できました。
というわけで本日は4連休の2日目。
修理に出しておいた登山用の雨具を引き取りに、「カモシカスポーツ」まで遠征。
片道15kmくらいはあると思うのですが、なにせ時間だけはたっぷり。お天気もいいしで、しばらくほったらかしにしておいた我が愛車ナダレ号(チャリンコ)にまたがり出発。
手には、久々のデジイチD80。(最近Ricoh GX100ばっかりだったので。)
カモシカスポーツのあるあたりは、いつも車で走り抜けるばかりなので、自転車のスピードで改めて見なおすと、なんだか初めての土地に来たようで新鮮です。
いろんないい景色に出会うことができました。
・・・特にいい写真は撮れなかったけど。
信州といえば冬、そんなイメージがあります。
神奈川県民であったころからずっとそうです。
信州と聞いて思い浮かべる景色のなかには、かなりの高確率で、このように軒先に柿簾を吊るした農家がありました。
まあでも実は干し柿の本場は南信州の方なのですけどね。
そして柿簾はこんなところにも。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、団地のベランダにも吊るしてありました。小学校の軒先にも吊るしてあったりして。
生活に根ざした文化というものは強いな、そんなことを思いました。
目にも鮮やかな赤い実。
いったい何の実だろう。
最初ぐみかな?と思ったのですが、そんなわけはありませんね。
調べたけれど、結局分からず。
それにしても今日は「赤」の日でした。
赤いジャケットを着て、赤い自転車にまたがり、赤い実を見て、帰り際に振り向けば、赤い夕空に山のシルエットがひときわくっきりと浮かび上がっていました。
そして、そんな一日を締めくくってくれた赤。(大糸線 北松本駅付近)
これからこの線路の北の果ての方で、大活躍してくれることでしょう。