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なんだかタイトル名がどこぞのオサムライさまみたいになってしまった。
昨日、我が家にいらした新しい般若湯のお話です。
純米酒 斬九郎無鎖志。
伊那市は「信濃錦」の宮島酒店による一品。
まず、ラベルが良い。
首周りには宮本武蔵の「五輪書」から、例の「構えて五つに・・・云々」の一文が書かれたラベルが巻かれ、メインのラベルは、左の画像の如し。
「未成年の飲酒は・・・云々」の注意書きも
「成年に達せざる者及び妊産婦は飲酒するべからず
ましてや運転者の飲酒いわんをや」と、こんな調子。
囲炉裏を前に着流しで、脇に置いた一升瓶の首をつかんで、茶碗にじかに手酌で注いで呑む、そんな情景が非常に似合いそうです。
でも当家には囲炉裏がないので、仕方なくトヨトミ火鉢型石油ストーブの前で、着流しがないので仕方なくドテラを羽織って、連休中につき髭も剃らぬむさくるしい顔で、朝の一杯としゃれこんでおるわけなのであります。
味は非常に深くて濃い感じ。
もちろん、端麗よりは旨口を求めてこの酒に決めたので、それは当たり前なのですが、その濃さ、深さは半端ではなく、舌の上をトロっと流れてゆくかのよう。かといって舌にまつわりつくようないやらしさ、しつこさではない。「ドロっと」ではなくあくまで「トロっとした」印象。この違いは大切です。
しっかり甘みもあるのですが、辛み、酸みも程よく。五味(酸苦甘辛鹹)のうちの四味のバランスが、甘辛寄りの絶妙さ。残りの「鹹」は何が良いかなぁ。昨晩の夕餉の子持ちカレイの煮付けとの相性は素晴らしかった。そっち系の味がよさそう。
そして印象的だったのが、ぐっと呑みこんだあと、口中に広がる渋み。これがあるので、もう何杯でもイケちゃいそうです。
このお酒をオススメしてくれたのは、松電の新島々駅の先にある、「酒蔵 深澤」さんです。
お店の方はとても親切で、いや、親切という感じだけではないな、ぴったりくる表現は・・・そう、「熱心」だ。お酒に関して非常な情熱を感じられる方で、相談を持ちかけると、それはそれは熱心にしっかりと、説明をしていただけました。納得のゆくまで品定めができるので、ここの酒屋で買った商品には「ハズレはない」と言ってしまっても過言ではないでしょう。
ただし、焼酎やウィスキーなどに関しては専門外だそうですが、このことはむしろ、醸造酒好みのワタクシにうってつけのお店であることを意味しますので、ノープロブレム。
上高地帰りに松本ICから高速を利用される方、お土産の地酒ショッピングはここで決まりです。