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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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さあさあ、やってきました最終回。
いつまでダラダラ続けるんだこいつ、と思われた方にとっては、これでもう安心。
やっと目的地の涸沢に着いたの巻、なので、さぞやすんげえ写真が見られるのだろうと期待されている方に対しては・・・・

・・・・申し訳ございません。

R0012482.JPG
なんとかマトモそうな画像はこれくらいなんです。

なんでって、そりゃあ、険しい山道を越えてきてですね、目指す目的地に着いてですね、黄金色の白く泡立つ例のヤツをクイってやってしまうとですね、習性として仰向けにひっくり返って動きたくなくなってしまうわけなのですよ。
というわけで、帰って画像をチェックしてみたら、肝心の涸沢内での画像は、殆どお尻を据え付けた場所での定点撮影のみになってしまっていたことに気づいたわけなのです。

でもこの場所のパラダイス感は感じ取っていただけましたでしょうか。
ここは山小屋「涸沢ヒュッテ」の屋根の上に設けられたテラスです。

突き抜ける青空の下、お店No1の奥穂ちゃんやら虎視眈々とNo1の座を狙っている北穂ちゃんやらニューフェイスの涸沢岳ちゃんやらに囲まれて、大紅葉楽団の生演奏に踊る色とりどりのテントたちを眺めながら呷る美酒。
まさに「グランドキャバレー 涸沢」といった趣を、ご覧のみなさんも感じていただけましたでしょうか?


R0012500.JPGさて、話は変わって。
20年前では当たり前だったことだけど、今では当たり前でなくなってしまったこと。
何だと思いますか?

それは「携帯電話を使わない待ち合わせ」

今回涸沢では、2日前からテントかついで入山している相方と待ち合わせて、一緒に帰ろうということになっていたのですが、ここ涸沢は全くの圏外。
しかもこちらは電車を使って行く訳ではなく、ピンポイントの時間指定も難しい状態です。












で、体中が青白くなるほどに全身の血液を脳に総動員して考えました結果、以下のようなコマンドを相方に与えておくことにしたわけです。

「1100時ヨリ毎正時ゴトニ「涸沢ひゅって」入口ニテ待機セヨ、1300時過ギテモ合流能ハヌ場合ハ、先ニ下山スベシ」

というわけで、パノラマコースのトラバース区間も後半にさしかかり、なんとか1100時に間に合いそうだという見極めをつけたあたりからは、結構走っていましたよ。

上の写真は、無事合流することができ、下山を始めた相方。
今回は初めて一人でテン泊装備を担いでの山行。よくがんばった。たいへんよくできました。

ちなみに下山開始時刻は1245時。
昼寝したり、突然山岳雑誌の取材をうけたりしているうちにずいぶん遅くなってしまいました。
雑誌は来年の夏に発売予定だそうで、秋の写真を載せるため、前年から取材をしているというわけなのですね。

それにしてもこの黄金色の木々のトンネルをくぐるというのは、とても幸せな経験でした。

R0012512.JPG
























黄金のトンネルを抜けると、北穂ちゃんがお見送りに出てきてくれていました。
又来るよ~。

それにしても実に後ろ髪を引かれる景色ではありました。

下山途中、切ない一瞬を感じる地点というのがあります。
例えば白馬八方尾根では、眼下に見える雲海がだんだん近づいてきて、やがて雲の層を突き抜けて再び下界の人となったことに気付く瞬間。剣岳では、剱御前小舎より雷鳥沢へ下りの一歩を踏み出す前に、最後に剣岳を振り返り見る瞬間。低山にだって、山を離れる切なさを感じる瞬間というのはあるものです。
涸沢、穂高だったら、やっぱりこのあたりかな。

途中でグロッキー気味になった相方にムチ打ちながら、日も暮れきった上高地に到着。

1800時。

出発時と変わらないもの・・・おでこのヘッドランプ。
出発時から減ったもの・・・ザックの重量(水とか食料とかの分)
出発時にはなかったもの・・・疲労感、足の痛み、相方、そしてかつてない多幸感。


ながながとお付き合いありがとうございました。

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無題
山を降りるときのお気持ち、伝わります、知りえない世界でしたが?山が恋人ですね。爽やかな気持ちが、、、秋を満喫させて、頂きましたよ。
今度チヤンスありましたら、雲海の写真載せて下さい。
誰でも撮れるものでは、無いでしょうから。
何時の日か?を、楽しみにしています。みみ
射手座 URL 2008/10/29(Wed)16:33:25 編集
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