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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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君と見た 河原の道の白い雪 足跡はるか 光の中へ


今日、友人が死にました。

数日前、最後に会うことができて、本当によかったと思っています。


彼は19年生きました。


人間の歳で言うと95歳くらいかな、

大往生でした。



涙は心をきれいに洗い流してくれました。

ありがとう。

しばいぬミッキー。
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秋の陽に照らされ黄金(きん)に光るまで 芒よ 君はいずこにありしか


そういえば、秋になるまで、
ススキを気にかけることって、たぶん、全くなかったような気がします。

秋の良く晴れた午後、
名月の夕べ、

そんなときに、太陽や月が発する特別な波長の光が、
何者をも邪魔することのない
澄んだ秋の大気を突き抜けて、
魔法のように
金の錫杖や、銀の絨毯を、
目の前に現してくれているのでしょう。

きっと

そんな気がします。



自宅近くの「広澤寺」にて

DSC_0236.JPG


君目指す空は、ほら、すぐ足もとに。 ね、もうここらで おやめなさいな。



移動の効率と旅の楽しみは反比例する。

またひとつ、そういう信念が正しかったことの証明。



ひたすらひたすら、
脚をピストンと化して、上へ上へと登っている途中、
池の水面や、取り巻く木々が、
騒々しく茶々を入れてきました。

わかったよ、じゃあ今日はもうこのへんで。



車だとただ通り過ぎてしまい、池があることすら意識になかったこの場所。
美ヶ原林道脇の「渋池」です。
自転車で登って、初めてその美しさに気がつきました。

いつまでもいたくなる、静かな場所でした。

R0010455.JPG

みすずかる信濃に小さきうみありて やまそらひとを いだき佇む


松本市には「美須々(みすず)」という地名があります。
「美須々ヶ丘高校」という進学校もあります。
松本市のみならず、信州では「みすず」の名を冠したものをよくみかけます。

山向こうの上田名物「みすず飴」。
電車の名前も「快速みすず」、バスの名前も「みすずハイウェイバス」
出版社「みすず書房」の創業者も信州人だとか。

はて、それでは「みすず」とはなんぞや。

みすずとは、「篠岳(すずたけ)」の別称なんだそうです。

山に囲まれた狭い盆地の湿地帯に、びっしり生えている小さい竹。
これが「みすず」の正体。
和歌の世界では「信濃」にかかる枕詞として有名で、
それがために信州を象徴する言葉として、愛されているわけなのですね。

でも、ちょっと疑問。

信州には、山とか山とか山とか、もっと象徴になりそうなものがあるのに、
なぜ枕詞が、あんなケチくさい竹なんでしょう。
調べるうちに、こういう説にいきあたりました。

(篠竹をケチくさいなんて言ってごめんよ)

古代における鉄資源の重要性は相当なものだったと思われます。
鉄が取れる場所というのは、今だったら油田に相当するほどの
重要性を持っていたのかもしれません。
「みすずを刈る」という行為が信濃を象徴する言葉になったことも、
なんとなくうなずけてしまう話です。



さて、いろいろ薀蓄たれ流してしまいましたが、
今日お話したかったのは、昨日訪れたその名も「美鈴湖」。
松本自宅の裏山にある人造湖です。
標高差400m以上あるのですが、チャリでがんばってきました。

松本市制100周年事業で行われた(らしい)、
「さくら・かえで・ななかまどを植える運動」(みたいなもの)のおかげで、
湖畔は特に桜の紅葉が見事でした。

R0010384.JPG

さてこの美鈴湖ですが、
その規模の大きさから、
戦後くらいに作られたダムでできた湖なんだろうと思っていました。

が、さにあらず。
湖畔の説明看板を読んで、びっくりしてしまいました。

元は「芦の田池」といって、慶長十二年に完成したものなのです。
「慶長」ですよ、幕末の「慶応」だったとしてもすごいのに。
戦国時代です、秀吉の時代です。
(GoogleEarthででも探してもらえば、すごさが分かるかも)

秀吉といえば、この事業を指揮した、時の松本城主・石川三長は、
秀吉の重臣、石川数正の息子なのですね。

まあそう聞くと、この大事業に「土木屋」秀吉の影が見え隠れしてきて、
ああなるほどね、と納得するわけなのですが。
まあでも裏山にこんなものがあるとは発見でした。



信州にはいわゆる海はありません。
でも海野、小海、海ノ口など、
信州各地になぜか「海」のついた地名が点在するのは何故でしょう。

「うみ」は、もともとは「海洋」にとどまらず、
広い水面がある場所を指す言葉だったのでしょう。
今だって「みずうみ」って言うでしょ。

広い水面そのものが貴重な信州にあっては、
そういった「うみ」が、ことのほか大事にされていた、
時には自らの手で「うみ」を作り出すほどに。
そんなことが地名に現れているのかもしれませんね。

そうそう、「みすず」だって、「うみ」のあるところに生えるものですし。



信濃の国にはないと思っていた「うみ」を発見して、
またちょっと信州と仲良くなれた気がした、秋晴れの湖畔なのでした。

R0010474.JPG

(素人知識でいじったディレイラーのセッティングがうまくいかず、
調子イマイチの愛車「雪崩号」、久々の記事登場です)


うみに生き うみに生かされ みすずかる信濃の秋は彩られゆく

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食いすぎて 肥え重くなるに 備えしか
ギザギザ補強の 蜘蛛皮算用


我が家の隣の葡萄畑。
別に自分で育てているわけではないので、
熟したところで、口に入るわけでもない宝石たちなのですが、
でも気になってちょいちょい覗いてみてしまいます。

すると、この畑の番人と目が合いまして。

彼については、かねがね疑問に思うことがありまして、
聞いてみることにしました。

「脚が8本もあって、もてあますことはないのかい?」

左の2番目の脚で、
中心から3本目くらいの横糸をピンとはじいた後、
(考えるときのクセらしい)
彼に、こう、やりかえされました。

「ニンゲンこそ、
口八丁手八丁、合計16丁も持ってるくせに
本当に使いこなせてるのかい?」

はい、使いこなせてません。

「おいらはな、ここにうんと引っかかる餌食って太る予定だで、
こんなふうに、高等技術の補強をしてるんだ。
脚が8本じゃ、足りないくらいなんだぜ」

なるほど。

ちょっと楽観的過ぎる、見通しの甘さは気になるところですが、
まあそのとおりなのでしょう。

「脚8本じゃ足りないんだったら、
相方の口八丁でも貸しましょうか?」
と提案したら

ごくやんわりと断られてしまいました。
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