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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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天を突く 甍の下の また下の
粒ほどの場で 泣き 笑い 生きる

いわゆる「善光寺平」の西側にある小都市 須坂。
(後日修正。 「東側」です。やばいやばい、酔うと方向感覚が・・・)
蔵の街としての充実度は、実は松本以上です。

中心部からすこし外れた百々川緑地にかかる「臥竜橋」から眺める夕景。

山並みの手前の低いところに
薄く白く澱んでいる層が
長野市です。

県庁所在地で、人口は松本よりもよっぽど多い街です。

山並みの梁に支えられた
大空の屋根の下
人々はさらに芥子粒のような屋根を連ねて
その下で
寝て起きて 飯を食い 仕事をして
怒り 諦め 喜び 許し
夢を見 考え 放心し
小さな屋根の上にある空のことを
忘れたりしているわけです。



ところで
神様っていると思いますか
なんて聞く輩がいたりしますが

思うどころか
会ったことありますもん。
ていうか
神様になったことありますから。

あの一番奥の山並みを
右から左に伝い歩いている途中でね。

だからどうしたといわれれば
それまでの話。

つまりそゆこと。
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saru.jpg

甘い実に うずもれ溺れ 気がつけば
費やす日々よ 煙の如く


いやはや

雇用契約における年間休日105日のうち
実に80日近くを、冬季の5ヶ月間で取らされる我が職場。
2月はそのピークにあたります。

途中、中途半端な出社やらなにやらあったりしましたが
実質20日近い連休などもあったりいたしました。

「小人閑居をして不善を為す」

この言葉の「閑居」の本来の意味は
「人の見てないところ」ということだそうですが
でもまあ
「閑」
って文字見て、現代我々が思い浮かぶのは
「ヒマ」
ちゅうことで

そういう勝手な新解釈で申し上げますと
2月のワタクシ

堕落してましたねぇ。
ブログのことなど忘れるほどに。
いや、決して忘れていたわけではなかったのですが
どうにもこうにも
なにせネットする時間すら激減だったわけですから。
ヒマだったのに。
なんとも逆説的な。

で、なにしてたかその間。

ま、そのへんのお話はまた追々。

この間
訪れていただいていた方
特に常連の皆様

ご無沙汰
ほんっっとうに申し訳ありませんでした。

ぺこり
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やまぶんどの 蔓をまといて 春を待つ
お地蔵様の 破れ衣かな

いつもの葡萄畑の丘の、てっぺんの集落のちかく

実はもちろん、葉さえもない
骨組みだけに見える冬の葡萄棚でも
農家の方たちは手入れに余念がありません。
丹念に 愛情こめて。
 
でもそんな大切にされている葡萄棚を尻目に
ガードレールだろうが
道端のお地蔵様たちだろうが
ところかまわず絡みつき
わが世を謳う山葡萄たち

春を思わせる日差しの中
どちらの生き方も
幸せそうです

お地蔵様の頬も
ちょっとばかり
緩んでいるようにみえませんか。
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街道の古き旅籠に憩う書よ 旅立たん いざ 我と再び

相方を職場に送りがてら
青空の下、休日の開放感を
久しぶりのアクセルペダルに乗せてみて
ふらふらあっと、ふわふわあっと
ステアリングホイールの動くがままに走ってみれば
いつの間にやら杖突峠。

おっと、ずいぶん遠くまで来てしまったものだ。

ここまで来てしまったからには、高遠まで行ってみよう。
花が咲くにははまだまだ遠いけど。



高遠といえば城。
全国区にその名を知られた桜の名所として有名です。

その高遠と諏訪地方を結ぶのが、杖突街道。
諏訪(厳密には茅野市)から急峻な山道を駆け上がり
あとはゆるやかに高遠に向かって降りていくのですが

途中とても美しい集落がありまして、速度を緩めて走っていますと
いかにも年代ものな街道筋の古民家に映える
なぜかコスタリカの国旗。
その横には「薫り高い珈琲」の幟も。

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・・・不思議だ。
と思っているうちに
恐るべし自動車の速力、
気になる物件ははるか後方に。

でも諦めきれずにUターンして引き返させるほどの魔力もまた凄し。

で、入ってみれば一番上の画像の如し。



珈琲を注文して
「ずいぶん本がいっぱいですね」と言うと
店主「実はここ古本屋なんです」
とのこと。
「お気に召すものがあったら是非」

珈琲を待っている間
書棚を閲しておりますと
あるわあるわ
「お気に召すもの」が

旅の本、酒の本、料理食い物の本
文学、古典芸能、絵本やら写真やら・・・。
全て見事にツボを突いてくる物ばかり。
持ち合わせが少額で助かった・・・。

でも誘惑に負けて能の鑑賞本を購入。



水が良いのか、透明でしっかりとした味わいの珈琲を飲みながら
気がつけば小一時間ほども、店主と雑談していました。
ワタクシと同じく神奈川県出身だそうですが
高遠の歴史など、大変博学な方でした。

気になる建物については、明治、もしかしたら江戸末期ごろの築だという
古い旅籠のものだそう。

店の名は「喫茶・古本 高遠 長藤文庫」
長藤というのが、このあたりの地名だということは
後刻地図を見て分かったこと。
店主からは、ここの集落名が「栗田」だということを伺いました。

店の並びのクラシカルな郵便局の建物の前に
「伊那栗田」というバス停がありました。



2月に入ったばかりだというのに、うららかな春の日を思わせる
美しい栗田集落の写真を撮って回りました。
まあ機会があったら皆様にもお見せしましょう。
今日はもう眠いのでここらあたりで。

でもね、こんなの見つけてうれしかったよ、ほんとうに、まだ2月だというのに。

R0015154.JPG

そうそう
淹れてくれた珈琲は
コスタリカ産の豆でした。
なるほどね。

今度訪れた時は
コスタリカへのこだわりについても聞いてみよう。
31a3a578.JPG

さて
上の画像は、昭和55年ごろの米沢駅の様子です。

・・・って言うのはウソ。
この米沢駅。
新幹線も停まるくせに
あまりに時代を超越した雰囲気でしたので、
ちょっとイタズラして、古いカラー写真っぽくしてみました。

ちなみにうしろ振り返ると、こんな感じ。

DSC_0338.JPG

いきなり21世紀。

それにしても
大雪の中で、コートを着て身をかがめて歩く人の姿って、
そのコートがどんなに最新流行のものだったとしても
遠くから見ると、どの時代も変わらない雰囲気なんだろうな。

車体側面の行先表示板が、あの長方形の板という
クラシカルな形式のディーゼルカーも
もちろん雰囲気作りの主役ではあるのですが
でもそれだけではこのタイムトリップ感は出せなかったことでしょう。



ところで仙台旅行記のはずが
なぜワタクシは山形県なんぞにいるのか。

それは帰り道に通ったから。

本当は帰りも東京回りで帰ろうと心に決めていたのですが
ホテルのインターネットでNAVITIMEに聞いてみたら
「こんなルートもありまっせ」
などとぬかしやがる

今更面倒なこと言うもんじゃないよ。
まあ話だけは聞いてやろう。

どれどれ
「仙山線」やら「米坂線」やら
聞いたことも無い路線名が並んでおります。

「仙台」と「山形」だから「仙山線」ね、それは分かる。
「米坂線」は牛肉の「米沢」と「坂町」・・・、さかまちってどこ?
ま、その後を読むと、このルート
東北地方を横断して日本海沿いを進めと
どうやらそういうことらしい。

おもしろそうじゃねえか。

そんなわけで、なび太君の提案に乗っかってみることにしたわけです。



で、思ったこと。
冬の東北横断が、如何に困難なことであるか。
いや、こちらはぬくぬくと列車に乗っているわけで
その列車も数分遅れた位のものでしたが
その昔
山こそ低いけれど
雪深く、谷もまた狭く深く刻まれた山岳地帯を
徒歩で渉るとなれば、それはもう命がけだったことでしょう。

しかしながら、自然は厳しさを増すほどに美しくなるもの。
特筆すべき「米坂線」の美しい車窓風景を眺めながら
こんな場所に鉄道を敷設した先人の偉業を
感謝せずにはいられませんでした。

DSC_0349.JPG

記せども記せども消える足跡に
暮らしを繋げ 海へ出るみち
(米坂線 伊佐領駅)

・・・米坂線利用促進キャンペーンの標語みたいになってしまった。



日本海沿い
新潟で買った小鯛寿司の駅弁と、ワンカップ八海山を味わいながら
海を眺めておりますと
まだあと2回乗り換え、峠も2つ越えなければならないのに
早くも旅の終わりの気分になってきました。

それくらい、この東北横断行は密度の濃いものでした。
ただ電車乗ってただけなのに。

提案ありがとう なび太。



お留守番の相方へのお土産は
「牛タン笹かま」
という実に中途半端な商品ながら

おいしかったよ。
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