葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま
このブログのシステムもよく理解できぬまま、
勢いで始めてしまったブログ。
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街道の古き旅籠に憩う書よ 旅立たん いざ 我と再び
相方を職場に送りがてら
青空の下、休日の開放感を
久しぶりのアクセルペダルに乗せてみて
ふらふらあっと、ふわふわあっと
ステアリングホイールの動くがままに走ってみれば
いつの間にやら杖突峠。
おっと、ずいぶん遠くまで来てしまったものだ。
ここまで来てしまったからには、高遠まで行ってみよう。
花が咲くにははまだまだ遠いけど。
※
高遠といえば城。
全国区にその名を知られた桜の名所として有名です。
その高遠と諏訪地方を結ぶのが、杖突街道。
諏訪(厳密には茅野市)から急峻な山道を駆け上がり
あとはゆるやかに高遠に向かって降りていくのですが
途中とても美しい集落がありまして、速度を緩めて走っていますと
いかにも年代ものな街道筋の古民家に映える
なぜかコスタリカの国旗。
その横には「薫り高い珈琲」の幟も。
・・・不思議だ。
と思っているうちに
恐るべし自動車の速力、
気になる物件ははるか後方に。
でも諦めきれずにUターンして引き返させるほどの魔力もまた凄し。
で、入ってみれば一番上の画像の如し。
※
珈琲を注文して
「ずいぶん本がいっぱいですね」と言うと
店主「実はここ古本屋なんです」
とのこと。
「お気に召すものがあったら是非」
珈琲を待っている間
書棚を閲しておりますと
あるわあるわ
「お気に召すもの」が
旅の本、酒の本、料理食い物の本
文学、古典芸能、絵本やら写真やら・・・。
全て見事にツボを突いてくる物ばかり。
持ち合わせが少額で助かった・・・。
でも誘惑に負けて能の鑑賞本を購入。
※
水が良いのか、透明でしっかりとした味わいの珈琲を飲みながら
気がつけば小一時間ほども、店主と雑談していました。
ワタクシと同じく神奈川県出身だそうですが
高遠の歴史など、大変博学な方でした。
気になる建物については、明治、もしかしたら江戸末期ごろの築だという
古い旅籠のものだそう。
店の名は「喫茶・古本 高遠 長藤文庫」
長藤というのが、このあたりの地名だということは
後刻地図を見て分かったこと。
店主からは、ここの集落名が「栗田」だということを伺いました。
店の並びのクラシカルな郵便局の建物の前に
「伊那栗田」というバス停がありました。
※
2月に入ったばかりだというのに、うららかな春の日を思わせる
美しい栗田集落の写真を撮って回りました。
まあ機会があったら皆様にもお見せしましょう。
今日はもう眠いのでここらあたりで。
でもね、こんなの見つけてうれしかったよ、ほんとうに、まだ2月だというのに。
そうそう
淹れてくれた珈琲は
コスタリカ産の豆でした。
なるほどね。
今度訪れた時は
コスタリカへのこだわりについても聞いてみよう。
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