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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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高架駅に圧倒された気分を抱えたまま、ふらふらと街へと歩き出したわけですが、その前に一応案内地図看板を確認。
ふむふむ。福井は城下町なのだな。なんて以前から分かっていたことなんぞをわざとらしく頷いてみたりしていると、ここでも脳内黄色ランプが点灯。もう一度よくよく地図を眺めて見ます。

あ。分かった。

でも別に大したことではない、とは思いつつ、一応この目で確かめてみようと思いまして、城方面をふらつくことにします。

駅を背にしてまっすぐ進みますと、路面電車の軌道が敷かれた大通りに出ます。この路面電車に乗るのも、一応今回の目的のひとつ。この路面電車が少し変わっているのは、路線が市内用に独立しているのではなく、郊外への私鉄とつながっている事で、すなわち路面の軌道をでっかいフルサイズの列車が走っているのが見られるということです。

そんな珍しい景色を期待しつつ通りを歩きだしましたが、最初に見た列車は小型の路面電車サイズのもので、ちょっとがっかり。でも見ていると結構面白いのです。
 
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この駅は福井駅前方面への支線が画像左手に向けて分岐している場所で、福井駅前を経由する列車は必ずこの駅でスイッチバックをするのです。

まず福井駅前からきた電車が右折してきて反対側のホームに入線し、進行方向を変えてこっち側のホームに滑り込み、そして画像奥のほうの武生(たけふ)方面へと向かうその動きは、同じ電車があっち行ったりこっち行ったり、線路のポイントが切り替わったり、なかなか見ていて楽しかったですよ。
 
さらに通りを歩いてゆきますと、こんなもの発見。

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この印象的な建築は裁判所です。なかなか素敵な建物なので何枚も画像に収めたのですが、この画像の主題はむしろ前景にあります。
緑色のスコップがぶら下げてある看板を読んでみてください。
 
あ、小さすぎましたかね。
では下の画像をどうぞ。
 

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そういうことです。

あいにくこの日は路上に雪は無く、信号待ちの人々が雪かきをする光景を見ることは出来ませんでした。

因みに裁判所にかかっている垂れ幕は、「裁判員制度」に関するコピーです。
「裁判も雪かきも市民の手で」というメッセージが伝わってきますって、あんたそんなわけはない。



さてそろそろどっか別の道に入ってみるか。








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金沢を出た電車は福井に到着しました。
福井という街は、15年ほど前に永平寺東尋坊などなどの観光ついでで訪れたことがあったはずなのですが、どんな街だったか問われると、も、ぜーんぜん記憶にございませんという以外に仕様がないほど、印象に残っていないわけです。これでは「訪れたことのある街」リストに入れるわけにはいきませんわな。
というわけで、今回の旅は「福井の街を見てみる」というのも目的のうち。3-4時間の時間を割くことにしたわけです。


それでも印象にのこらなかったらどうしよう。


さて。
福井駅を出ました。
駅の脇にはなにやら高架橋が建設中です。
あ、そうか、北陸新幹線ね、と早合点する頭の中に黄色ランプが灯りまして、何ヶ月か前に読んだ新聞記事が脳裏に蘇ります。それによると。

この高架橋。たしかに北陸新幹線の駅として作られています。でも確か現在着工されている北陸新幹線は金沢までのはず。新幹線が福井まで延びる予定はありません。え?
つまりこの高架駅は、北陸新幹線を福井まで延長させるために、既成事実として建設されたもの。建設費は県民の税金なのかな?

「え?新幹線って金沢までの予定だったの?そんなこと知らなかったから駅まで作っちゃったよー、だから何とかしてよ」
てな感じでしょうか。

たしかに、金沢が新幹線で東京と直結してしまえば、福井県民としては「陸の孤島」に取り残される感覚を持ってしまうのかもしれません。そのような危機感の果てにあるこの未完の高架駅。
こういった事情を考えると、上記のようなオトボケな台詞ではすまされそうにありませんね。
もうなんというか、建設費ン十億円の大博打を打って、じっと東京にあるルーレットを凝視しているかのような、ものすごい気魄すら感じてしまいます。

・・・ふう、駅を出たとたん、すさまじい物に出っくわしてしまったよ。

平成20年1月20日。
青春18きっぷの有効最終日です。
最後のスペースにスタンプを押してもらって、さあ、私はどこに向かうのでしょうか。

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まずは長野市方面へ。
冠着の峠を乗越すと、眼下には善光寺平がひろがります。
日本3大車窓のひとつに数えられる「姨捨駅」はもうすぐです。

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絶景とスイッチバックで有名な姨捨駅に到着しました。
ここから列車は一旦バックして、再び方向を変え、急な下り坂に入って行くのです。
ホームの老木は桜でしょうか。次回は咲いている時期に是非。

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千曲川の上流を望みます。
浅間山の方面から朝日が昇って、山間の街に朝がやってきたのです。

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長野駅で待っていた列車は、なんと特急用の車両。
しかも愛称付きです。

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さっそく持参のサンドイッチとワインで乾杯。
午前中から呑む酒は美味い。
なんだか欧州の国際列車1等車にでも乗っているようないい気分。でも車窓は信州。

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反対側の車窓に妙に高い山が現れました。
妙に高いこの山の名前は「妙高山」。
たしかに、妙に高い。(←シツコイ)

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ここでもスイッチバックが現れました。
直進して駅に入り、一旦バックして右手に分かれる線路に入って行くのです。
こういう工夫があって初めて、列車を信州まで登り降りさせることができるのですが、現在平行して建設中の新幹線は、そんなものお構いなしで強引にトンネルで突っ切ってしまうルートを採用しています。なんだか世知辛いね。

妙高号は直江津止まりなので、そこから北陸本線の列車に乗り換えるのですが、この直江津駅変な構造で、長いホームの先のほうにもう一つのホームがあって、乗り換え列車はそこから発車となります。だからえらい遠いんです。途中でそれに気づいたので、もう、ダッシュですよ。ああしんど。

海沿いまで山が迫る海岸線なので、トンネル、鉄橋、トンネル、駅、そしてまたトンネルといった具合に列車は進んでゆきます。挙句の果てにはトンネルの中に駅があったりするのです。(筒石駅)

やがて列車は糸魚川へ。
松本からだったら大糸線で糸魚川へ出ても、今乗っているこの列車を捕まえられたはずですが、大糸線はもう何度も乗っているからね、今回は別ルートを楽しむことにしたのです。

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糸魚川の生コンプラント。
日本海側の景色というと、日本海の荒波よりは、こういった錆色や鈍色の施設群のほうが頭に浮かびます。
殊に糸魚川から親不知にかけての景色は、いかにも日本海側らしくて好きです。

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親不知も近いので、北アルプスも海沿いまで迫ってきます。だから平野に面して深山にあるような巨大な水力発電所が現れ、ドキッとしたりします。

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親不知を越え、市振の関のあたりの海岸線を走る区間では、
漁師小屋が点々と立ち並んでいる独特の車窓風景が見られます。
人によってはこれこそ日本海側の景色かもしれません。




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富山に到着。
次の列車まで小一時間ほどあるので、途中下車して散策。
画像のトラムは、元JRの富山港線だったものですが、最近改修して路面電車に仕立て上げたものです。この時代に路面電車が新設されるというのはうれしい限りです。この路面電車復権の動きがどんどん他の都市にも伝わって、自動車に頼らない生活ができるようになるといいですね。


その後、駅構内で「ぶりのすし弁当」を購入。
二階の薬屋では、以前から欲しかった「富山の置き薬」のレトロデザインの箱を購入。
短い富山滞在でしたが、かなり満足して金沢行きの列車に乗り込んだのでした。

金沢行きの列車の車内で「ぶりのすし弁当」と日本酒で舌鼓。そうこうしているうちに金沢に到着。

金沢では次の列車までの1時間弱の滞在の予定。
もちろん、金沢の観光などする時間もなく、やはり当てもなく駅付近をうろうろすることにします。
とはいえ兼六園くらいは見たかったな、と思いつつ歩いていると、こんなのに出っくわしました。

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ビルの谷間の庭園。
隣は北陸鉄道という私鉄の駅になっています。
樹木の根元にはちゃんと苔が敷き詰められており、小さいながらもなかなか本格的な庭園です。
なんだか少し、「金沢に来た」という気分にさせてくれました。

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ついでに隣の北陸鉄道の駅を覗いて見ますと、なんと、そこに停まっていたのは井の頭線の電車じゃあーりませんか。
地方の私鉄が東京の私鉄のお古を使っているのは良く聞く話なんですが、これに関しては予備知識が全く無かっただけに、結構びっくりでした。

富山でも金沢でも、滞在時間が短いなりに結構いろんなものが目に付きました。
これからも、たかが電車の待ち時間と言わず、積極的に途中下車してぶらぶらしてみようと思ったものです。
 

過ぎ去りしあの日々。
空は青く、鳥は歌い、君は笑っていた。
僕らはみんな若さを謳歌していた。
ああ青春時代よ・・・!
幾年が過ぎ、僕は大人になった。君はもういない。
そしてあの青春は消化不良のまま、胃にもたれている。
そんな青春を完全消化するために
僕は旅に出る。

・・・本稿のタイトル「青春の消化」の意味は、別に上記の如き70年代風青春フォークソングみたいなことでは無論なく、単にお伊勢参りに使った青春18きっぷがあと1日分余ってしまったので、それを消化するための小旅行記をものしてみんと、そういう意味なのです。

さて、使える18きっぷはあと1日分のみ。これをどう使うか。

日帰り、というのがまず考え付く選択肢であります。
これが東京首都圏在住であれば、大垣夜行改め、ムーンライトナントカいう東海道線の夜行や、新潟方面に向かうムーンライトナントカで東京を発ち、日付が変わるあたりで18切符に切り替えるというテで、いろんなバリエーションが広がるのですが、なんせここは信州松本。始発は遅く、終電は早い。現在信州を始発とする夜行列車もない(はず)。純粋日帰りを目論むと、たいして遠くへはいけません。

で、折衷案。
①まず18切符でできるだけ遠くへ行く。
②1泊して帰りは安くて快適な高速バスを使う。

①はともかく、②に関してがこの場合、大きな制約になってくるのですね。
まず、松本までのバス路線がある都市に行き着くこと、これが大前提になります。それをクリアした上での条件①です。とすると、行き先は自ずから、仙台、東京(新宿)、金沢、名古屋、大阪(京都)あたりに落ち着きます。

このうち仙台はあまりに遠すぎて、往路はきっと電車ばっかり乗っててあんまり楽しくない可能性もあり、そもそも帰りのバス代も1万円の大台のりますので、主に経済的な理由で却下。金沢便は冬季運休中だそうで。
とすると残るは東京名古屋大阪・・・。結局三大都市かい!・・・と思うのは素人。玄人(何の?)は別の考え方をいたします。

つまりだね。
数学的に申しますと、2点間を結ぶ経路というのは無限にあるのですね。と、高校時代に数学は赤点補習王者だったワタクシが申します。無限の中からひとつのルートを厳選しなくてはならん。こりゃ大変だ。

ただこの場合の無限というのは、例えば松本から大阪に行くのに、JRだったり飛行機だったりバスだったり自家用車だったりあるいは徒歩だったり、果てはゼネコン雇って松本から大阪まで直線トンネル掘らせたり、一旦北朝鮮に行ってテポドンに乗って弾道軌道で大阪を目指したり、そういう手段の無限も含まれるわけです。

今回に関しては今のところ北朝鮮に渡航してテポドンを私用できるようなコネもないし、給料日前なのでゼネコン雇う金もない(給料日後でももちろん足りない)、あるのは手元の18きっぷ残り1日分のみ。これでだいぶ選択肢は限られてはきますが、逆に言うと選ぶのに楽しい、ちょうど良いくらいの選択肢が残されたわけです。

問題は目的地ではなく、過程なのですね。ワタクシはカテイを大事にする夫なのです。

さて、その選択肢の中からワタクシはどのようなルートを選び、旅をしたのか。
以下、奇行紀行文の始まりである。
名古屋では「東横イン」に宿泊。
格安料金で、設備もよく、朝食も付いてる。
いいぞ東横イン!おトクだぞ東横イン!東急インと間違ったらごめんな東横イン!

お伊勢参りをした昨日は、移動距離も短いので18きっぷは使わず、本日の帰路にとっておきました。
本日の予定は、新快速で豊橋まで行き、そこから岡谷までぶっとおし6時間の飯田線鈍行列車の旅。(途中飯田でわずか数分間の乗り換え時間あり)
途中にはワタクシの苗字と同じ名前の駅もあり(といっても皇太子妃のご実家の苗字ではない、念のため)、わくわく。

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では世界の車窓から。
本日は「貧乏人の長旅、飯田線の旅」をお届けします。

ちなみにこのブログを書いてるPCは残念ながら富士通ではなく、Dellです。

飯田線は天竜川をさかのぼる路線。渓谷美が素晴らしい。

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豊橋駅の駅弁は「稲荷寿し」。
豊川稲荷だからかな?

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三河槙原駅。
数分間の行き違いのための停車がありました。
後ろの岩山が、渓谷の中の駅を良く演出していました。

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旅の友

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往路では木曽側から見た中央アルプスの山並み。
伊那谷の人々が、なぜ「木曽」駒ケ岳という呼称を嫌うか分かる気がします。
「伊那駒ケ岳」ですよ、やっぱり。木曽には御嶽山があるじゃないか。

終点岡谷での乗り換えは、走らないと間に合いそうになかったので、次の電車を待ちます。
約1時間後・・・。

駅前のショッピングセンターLaLa岡谷は、テナントが撤退してガランとしていました。
地方都市の空洞化は非常に寂しい事態です。ガソリン代が上がったのを期に、
歩いていける中心街の商店を多用してゆきたいものです。

でもこのLaLa岡谷、空いたスペースに図書コーナーが設けられてありました。
市民からの寄贈本でしょうか、たくさんの本が並べられて、
読書しながら寛げるようになっています。
良い試みです。
おかげで列車の待ち時間を快適に過ごすことができました。

1時間後、岡谷市街地の復活を祈りつつ、松本への車上の人となったのでした。


いやはや、だいぶ長くなってしまった、お伊勢参りレポート。
道中のいろんな思い出はとても貴重なものばかりで、切り捨てる気にはとてもならないほど、充実した3日間でした。
道中で出会った人々、無事に我々を運んでくれた、JR、近鉄、三重交通、鳥羽市営船、高速船王将の人々、そしてなにより伊勢の神々よ、ありがとう!!
 
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