忍者ブログ
葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

最終日のお話、続きでございます。

古墳見物の後は港湾地区(南港というのかな?)へ。

遠くに見えるキリンさんクレーンやら
工場へ直接高圧線を引き込むための
カッコいい形の鉄塔やらを
車窓から見物し

フェリーターミナルで一時下車。

R0014305.JPG

旅にでたくなりますねぇ、この景色。
(今旅の途中であることは、謹んで棚にあげさせていただいております)

それにしても仔細に見ると
カーフェリーはとても小気味良く合理的にできているのがわかります
 
R0014328.JPG生物が備える
神のつくり給うた美しさ、というものを
このキカイもまた
備えているようにさえ感じられます。
 
R0014316.JPG
潮風よ 我も連れ出せ 海の果て
飛沫浴びせよ 浪に酔わせよ


さて、松本への高速バスの出発時間が迫ってまいりました。
この限られた時間でできることといえばもう、アレしかありません。
そう

登山です。
 
R0014342.JPG
命を懸け、苦しきを耐えて、
やっとの思いを・・・
・・・するまでもなくたどり着いた

標高4.53m、日本一低い山「天保山」

・・・地面にめり込んでまっせ
三角点はん。

しかし、もうちょっと石段なり芝生の斜面なり、それらしいところを上ってたどり着くものだと思っていただけに、これはびっくり。本当にすぐそこは海なんですもん。

 
 






 
0a1ec671.JPG
沈む夕日と大観覧車に見送られて大阪駅へ。
車上の人となりました。

さて
女房の実家では、借りてきた猫のように大人しくしてきましたよ、という意味で
「上方借猫記」と題してはみたものの

この猫ときたら
貸した先で
実によく飲み、かつ喰らい、
遊びまわって朝寝して

そんなぐうたら猫に、精一杯おもてなしをしてくださった
相方のご家族に感謝感謝です。

おかげさまで
大阪のことを、以前よりちょっとだけ
好きになって帰ってきました。

ちょっとだけの「ちょっと」は
また訪れたいと思った、ということ。

そのたびにまた
「ちょっと」余計に好きになっていければいいなと。
PR


R0014300.JPG

土盛れば 樹々が繁りて鳥も舞う
生命育み 人 神となる

最終日
相方のお父上の(スリリングな)ドライブで、
仁徳天皇陵に連れて行ってもらいました。

よくよく考えれば古墳なんて
「そんなとこ行ってどうする」的な場所の、最たるものなのではありますが。

でも行ってみたかったのですよ。

クルマでぐるりと半周し、正門(?)前から仰いでみれば
こりゃあどこからどうみても自然物。
上から見ると実はあの鍵穴の形をしているんだといわれても
にわかには信じがたい思いです。

前日見た自然物であるはずの畝傍山に
人工物臭さを感じてしまったことを思えば
なんという矛盾した印象であることか。

宮内庁が学術調査をさせてくれないので
これが仁徳天皇陵であることが証明できないためか
最近では「大仙陵古墳」と称されております。

これが人の墓であったとして
埋葬されているのは
生前良い人だったのかもしれないし
非道い奴だったのかもしれないし
平凡な人だったのかもしれないし

でも今となっては
彼(彼女かもしれない)のむくろを覆う土の上には
木々が繁り鳥歌い
周囲には
無数のカンサイジンたちが跋扈しているばかりです

彼女(彼かもしれない)の墓を
ここまで大きく作らせるほどの
生前の偉業(と言ってしまっていいと思います)がなければ
今頃この土地は、この国は、どうなっていたのでしょうか。

ご近所の方でしょうか
ご夫婦が柵の中へお賽銭を投げ入れ
深々と頭を下げていました。

R0014182.JPG

濡れた手に千金願掛け  
よく当たる富籤売り場の正月伏見

さて年明けて
初詣としゃれ込むご一行様。(我々)

せっかく上方で正月を迎えるのであれば
是非伏見稲荷にお参りをしたいという我がままで
相方に連れて行ってもらいました。

なぜ伏見のお稲荷様にこだわるかといいますと
学生時代にここで、年末年始のお手伝いをしたことがあったのですね
平たく言えばバイトです。住み込みバイト。1週間程度の。
お守りの授与とかおみくじ係りだとか。

我々お江戸からやってきた小僧共の耳に
地元竜谷大学(後日訂正「龍谷」ですね)の巫女さんバイトの京都弁が
どれだけ新鮮に魅力的に響いたことか

また、実物のカンサイジンたちを見聞するのもまた新鮮で
たとえばおみくじ係のとき
小吉やら末吉など書かれた紙を渡すわけですが
受け取ったカンサイジンたちは
たいていそれをネタに
コントをおっぱじめるわけです。

当人達としては、至って普通の会話なのでしょうが
上方では初詣に漫才を奉納するのが慣わしなのかと
さすが関西と
非常に間違った感動をしたときもあったくらいなもので。

まさか将来大阪人と結婚することなど、当時夢にも思わず。

そんな青春の思い出がつまった伏見稲荷
案の定、大混雑でございました。
みなさん色んな願いがあるのでしょう。

今年の給料の上げ幅を基準にした微々たる額を願う人もあれば
一攫千金を願う人
こんなご時勢なので
せめてマイナス幅が少なくなるようにという
切ない願いの人

それがこれだけ押しかけるわけですから
神様だって大変です。
ワタクシだったら、願い事の成就は抽選にしてしまいたくなるところ。

そう思って行列を振り返ると
なんだかここが、銀座のよく当たる宝くじ売り場のようにも
見えてきてしまったわけです。

なんとも不謹慎な。



R0014258.JPGその後は初詣のはしご

今度は遠路はるばる
奈良の橿原神宮へ

これは大和三山を見てみたいという理由で。

本当はピラミッド疑惑のある
三輪山に行きたかったのですが
時間の都合で、
同じく人工疑惑のある大和三山のひとつ
畝傍山におまいりをしてきたわけです。

電車の窓から見た直感。
(画像は駅前からのものですが)
これは人工物でしょう。
東京タワーを自然物と思えますかアナタ
といったレベルの話のようにも思えました。





まあ当の畝傍山自体は
ふもとの陵墓の埋葬者の件も含め
(神武天皇ということになっている)
どっちでもいいじゃんそんなの
といった風情でたたずんでおりました。



おまけ

ワタクシ的に
伏見稲荷といったらこれ。
(動物愛護の理由で菜食主義者をされている方は凝視しないでください)
 

R0014206.JPGR0014209.JPG

歩きながら頂きまして
残った骨と串をゴミ箱に捨てに行った相方
そのゴミ箱から採食中の野外生活の方に
「もったいない」と言われてしまい
いたく悔しそうでした。
「ちゃんと落ち着いて食べられれば残さず食べられたのに」

同感です。


R0013998.JPG

田家春望

門 出 何 所 見
春 色 満 平 蕪
可 嘆 無 知 己
高 陽 一 酒 徒
(※漢詩ですが横書きです。)

さて大阪到着の翌日、つまり大晦日は大阪市内観光。
ところがワタクシ、今まで大阪についてはほとんど何も知らないに等しく
何を見たいのかさえ良く分からぬ有様。

全ての行動方針は、相方に一任する他はありません。

このことはつまり
①方向音痴②無計画③興味のベクトルが一般から大きくかけ離れている
というヘレンケラーも真っ青の三重苦を抱えるその相方に
行動一切を任せるということに他なりません。

ま、それはさておき。

まずは相方のホームグラウンド
鶴橋界隈の市場を抜けて電車にのりまして
天満宮、中之島
心斎橋の地下鉄ホーム
(天井が高く、照明が素敵、という理由で立ち寄りました)
黒門市場では寿司食べ損ね(人が多すぎたため)
なんばで焼肉食って
ビール飲んで
金龍ラーメン食って
夜景を見ながらニュートラムに乗り
(乗っただけです。どこにも降りませんでした)

あてどなく行動を開始したわりには
なんかつじつまが合った観光になっていたあたり

さすが地の利を得れば相方もやるもんです。

さて
冒頭の漢詩は
唐の高適という詩人の作。
たまたま知っていたものを思い出しました。
たまたま知っていたのは
この方のこの名訳のおかげ

ウチヲデテミリャアテドモナイガ
ショウガツキブンガドコニモミエタ
ケレドモアイタイヒトモナク
アサガヤアタリデオオザケノンダ
(井伏鱒二訳)

この日の我々の行動に通ずるものがありましたので引用いたしました。

そして相方の実家に帰ると

R0014157.JPG

じゃじゃん。

この風呂敷の中身は・・・

R0014162.JPG

どっぱーん!
帝国ホテル謹製おせち料理でございます。
お値段6万円也!
いや、値段を言ってしまうなんて無粋かもしれませんが
もうここまでくると
値段を言わずにはいられません。

さまざまな豪華お料理が並ぶ中
一番感動しましたのが
なぜか「黒豆」

あのおせちに入っている黒豆の概念を覆す
なんだかお菓子を思わせる
滑らかな舌触りと甘み

デラぜっぴんです。
(すいません調子のりました
あ、でも謝ったところでヤロウにしか分からないネタか)

どうもごちそうさまでした。


※追記
相方の実家のご家族には
元旦朝から出勤という方もおります関係で
大晦日夜に
紅白みながらおせちをいただくということになっております。

上方借猫記その1と題した一つ前の記事でございますが
その2が滞ったまま
また旅に出てます。

杜の都に居ります。

ええそうです。
アノきっぷを買いましてですね
大阪片道で1枚
(帰りは高速バスでしたから)

あと4回分使える計算です。

で、行きと帰りとで1枚ずつ

ということはもちろん
城下町松本から杜の都仙台まで
往復すべてこれ

鈍行列車の旅

ふーん、面白そうじゃないか、という同志の声と
バカじゃないか、という一般市民の声と
その程度でイバるな、という鉄ヲタの声とが

同時に聞こえてきそうです。

昨日は牛タンを喰らい
本日は寿司を喰らい
お土産やさんで
牛タンスモークやら笹蒲やらの試食を喰らい

明日は駅弁を友に
松本に帰る予定です。

12時間ほどかかります。

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
最新コメント
[07/22 cyah]
[06/16 みみ]
[05/27 みみ]
[05/24 みみ]
[05/15 kenken]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
くえびこ
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1972/07/17
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(11/06)
(11/07)
(11/08)
(11/11)
(11/22)
カウンター
あし@
フリーエリア
忍者ブログ [PR]