葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま
このブログのシステムもよく理解できぬまま、
勢いで始めてしまったブログ。
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最近「工場萌え」なんて書籍が巷で話題となっております。
グロテスクで景観を害する存在だったはずのコンビナート群を、むしろ積極的に鑑賞の対象としようではないかという動きが、この本をきっかけに始まっているとも聞きます。
とても納得できる話です。醜悪の判断の前に、まず目の前にあるものを受け入れる、そういう文化的土壌が成熟しつつあることは、とてもうれしいことです。
そのような昨今の情勢をいいことに、調子に乗ってカミングアウトしちゃいます。
実はワタクシ
「鉄塔萌え」
なんです。
ワタクシの父は、電線メーカーで定年まで勤め上げた理系の技術人であります。
そのムスコたるワタクシは、父の願いに反して文化的な方向に突っ走り、せめて公務員、せめて銀行員、せめて大手企業の営業だか事務だかという、父の切ない願いの数々の妥協すら突破して、現在あろうことか広い意味での水商売系の仕事をしているわけでありますが、やはり血は受け継がれていたのでしょう。工場のプラントやコンビナートなどのメカニカルなものには、ついつい惹かれてしまうようになったのでした。もちろん、「造形の美しさ」という極めて文化的な観点からではありますが。
なかでもお気に入りは、あろうことか「送電線鉄塔」なのです。
コンビナートはまだ夜の照明がきらびやかで、時にロマンチックにさえ見えたりもする物件なのですが、送電線鉄塔たるや、やれ電磁波被害だのやれ景観破壊だの、我々の生活を成り立たせていく観点からいうと、非常に重要なものにもかかわらず、散々な言われようをしています(しかも悉くそれが理にかなっている)。
そんな損な立場でありながら、彼らはじっと毎日視界の外で、我々の生活を支えてくれているのです。
こんな不器用な健さん,あるいは黒岩五郎(ほたるぅ~)のような存在に、どうして愛情を感じずにいられますでしょうか。
・・・なんていうのは今だから思うことでありまして、そもそもの発端は鉄塔に対する「恐怖心」から。
ある日、父は幼きワタクシを抱いて、親戚の住んでいた多摩ニュータウンの公園に聳え立つ鉄塔の近くに散歩に行きました。私の怖がり方が面白かったのでしょう、父はわざと鉄塔のほんのすぐ近くまで寄って、ワタクシを怖がらせて遊んでおりました。
そんなクソオヤジ尊敬する父君のイタズラ英才教育のおかげで、以来ワタクシは鉄塔というものに、おそらくは人並み以上の恐怖心を抱いてしまう羽目になったのです。
怖いのでなるべく見ないように過ごしているつもりなのですが、怖いので、でもやっぱり気になってチラチラ見てしまう。チラチラみているうちに、あれ、この鉄塔はなんか違うぞ、あれ、この鉄塔は取り付け金具の形が面白いぞ、あれ、この鉄塔は変に高いぞ、と思うようになって、気になったものは写真を撮ったりしつつ、それでもまだ「鉄塔は怖い」と思い続けて四半世紀。
そんな時、突如「IT革命」がワタクシのトラウマに終止符を打ってくれたのでした。
五年ほど前、なにげなく「鉄塔」をキーワードに検索してみると、あるわあるわ。
鉄塔好きな方のサイト。
ただ現在ではネット上でのブームはすでに終わってしまっているらしく、一時期盛況を誇っていた「送電鉄塔ウェブリンク」も、もう機能していないようです。「工場萌え」のように、一般的静かなブームにすら脱皮できなかったということでしょうか。
そんな今だからこそ、あえてカミングアウトしてみるのです。
ブームは終わったかもしれないし、あるいはブームにすらなっていなかったのかもしれないけれど、でも鉄塔鑑賞という趣味が廃れていない証拠に、探してみると、まだまだ質のよいwebサイトを見つけることができます。最近では本を書かれた方もいらっしゃるようです。
そんなわけで、これから鉄塔画像や優良鉄塔サイトなどもバシバシ御紹介いたしますので、みなさんもついてきてね!
・・・あ、周りを見渡したら、もう誰もいない・・・。
いいさ、一人でやるさ。
グロテスクで景観を害する存在だったはずのコンビナート群を、むしろ積極的に鑑賞の対象としようではないかという動きが、この本をきっかけに始まっているとも聞きます。
とても納得できる話です。醜悪の判断の前に、まず目の前にあるものを受け入れる、そういう文化的土壌が成熟しつつあることは、とてもうれしいことです。
そのような昨今の情勢をいいことに、調子に乗ってカミングアウトしちゃいます。
実はワタクシ
「鉄塔萌え」
なんです。
ワタクシの父は、電線メーカーで定年まで勤め上げた理系の技術人であります。
そのムスコたるワタクシは、父の願いに反して文化的な方向に突っ走り、せめて公務員、せめて銀行員、せめて大手企業の営業だか事務だかという、父の切ない願いの数々の妥協すら突破して、現在あろうことか広い意味での水商売系の仕事をしているわけでありますが、やはり血は受け継がれていたのでしょう。工場のプラントやコンビナートなどのメカニカルなものには、ついつい惹かれてしまうようになったのでした。もちろん、「造形の美しさ」という極めて文化的な観点からではありますが。
なかでもお気に入りは、あろうことか「送電線鉄塔」なのです。
コンビナートはまだ夜の照明がきらびやかで、時にロマンチックにさえ見えたりもする物件なのですが、送電線鉄塔たるや、やれ電磁波被害だのやれ景観破壊だの、我々の生活を成り立たせていく観点からいうと、非常に重要なものにもかかわらず、散々な言われようをしています(しかも悉くそれが理にかなっている)。
そんな損な立場でありながら、彼らはじっと毎日視界の外で、我々の生活を支えてくれているのです。
こんな不器用な健さん,あるいは黒岩五郎(ほたるぅ~)のような存在に、どうして愛情を感じずにいられますでしょうか。
・・・なんていうのは今だから思うことでありまして、そもそもの発端は鉄塔に対する「恐怖心」から。
ある日、父は幼きワタクシを抱いて、親戚の住んでいた多摩ニュータウンの公園に聳え立つ鉄塔の近くに散歩に行きました。私の怖がり方が面白かったのでしょう、父はわざと鉄塔のほんのすぐ近くまで寄って、ワタクシを怖がらせて遊んでおりました。
そんな
怖いのでなるべく見ないように過ごしているつもりなのですが、怖いので、でもやっぱり気になってチラチラ見てしまう。チラチラみているうちに、あれ、この鉄塔はなんか違うぞ、あれ、この鉄塔は取り付け金具の形が面白いぞ、あれ、この鉄塔は変に高いぞ、と思うようになって、気になったものは写真を撮ったりしつつ、それでもまだ「鉄塔は怖い」と思い続けて四半世紀。
そんな時、突如「IT革命」がワタクシのトラウマに終止符を打ってくれたのでした。
五年ほど前、なにげなく「鉄塔」をキーワードに検索してみると、あるわあるわ。
鉄塔好きな方のサイト。
ただ現在ではネット上でのブームはすでに終わってしまっているらしく、一時期盛況を誇っていた「送電鉄塔ウェブリンク」も、もう機能していないようです。「工場萌え」のように、一般的静かなブームにすら脱皮できなかったということでしょうか。
そんな今だからこそ、あえてカミングアウトしてみるのです。
ブームは終わったかもしれないし、あるいはブームにすらなっていなかったのかもしれないけれど、でも鉄塔鑑賞という趣味が廃れていない証拠に、探してみると、まだまだ質のよいwebサイトを見つけることができます。最近では本を書かれた方もいらっしゃるようです。
そんなわけで、これから鉄塔画像や優良鉄塔サイトなどもバシバシ御紹介いたしますので、みなさんもついてきてね!
・・・あ、周りを見渡したら、もう誰もいない・・・。
いいさ、一人でやるさ。
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