葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま
このブログのシステムもよく理解できぬまま、
勢いで始めてしまったブログ。
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0600時 パノラマコース分岐を出発。
手元の2.5万図上では、二条線で表される道路としては一番細い「幅員3.0m~5.5mの道路」とされる道が、しばらく奥まで続いていることになっています。おそらく並行する沢に設けられた砂防堰堤を建設する際に敷設された道路なのでしょう。
実際に歩いてみると、堰堤群竣工の後は車両の通行もほぼ途絶えていると見えて、実効幅員は2.0m程度にまで狭まり、路面も車道と呼ぶには憚られるほどに荒れていましたが、それでもまだ、日本が世界に誇る最強のオフロード車、軽トラがなんとか通行できる程度の道は確保されていました。
すこし進むと、森に隠されていた行く手の山が見え始めました。
朝日が当たって、燃えるように輝いています。
「モルゲンロート(morgenroth)」と呼ばれるものです。
モルゲンは朝を意味するドイツ語。グーテンモルゲンといえばドイツ語のおはようのことですが、そのモルゲンです。
ロートは目薬のこと・・・ではなくて、赤を意味するドイツ語です。
日本のアルピニズムはその発展過程において、ドイツ、フランスの影響を多く受けていますので、登山用語にはそっち系の言葉が多いわけなのですね。
しばらくは気持ちのよい道が続きます。
この先に待ち受ける激登りに想いを馳せつつ、身体を慣らしていくのです。
おおっと!
いきなりすんごい紅葉の森が現れました。
なんかもうこれだけでもいいや、という気になりました。
なんていうか、前菜に300gのステーキが出てきたような、ウェイティングバーで食前酒と一緒に特盛牛丼が出てきたような、いったいこの先どれだけご馳走攻めに遭うのだろうと、ワクワクした一瞬なのでした。
少し先にはケルンが現れました。
ケルン、という言葉もどうやらドイツ語らしいのですが、ドイツにある有名な都市ケルンとはつづりも違うし、まったく関係ないらしいです。
このケルンは、井上靖の小説「氷壁」の題材となった実際にあった事件、「ナイロンザイル切断事件」の犠牲者であるクライマーの墓標です。
我々にとっては、道しるべ、という意味合いが強いケルンという言葉も、ゲール語源あたりまでさかのぼると「墓標」という意味になるという話を聞いたことがあります。
徐々に傾斜がきつくはなるものの、まだまだ序の口序二段三段目、十両までにも達しません。
撮影しながらゆるゆると、いつのまにやら分岐点到着。
0645時。
まっすぐ進むと奥又白池ですが、ここは手前の岩の赤ペンキ先生の指示に従い右折、涸沢へと進みます。
酔いも回ってきましたので、本日のお話はここまで。
ちょっとだけ次回の予告をかねてこの付近の紅葉画像をば・・・・
次回を剋目して待て。
手元の2.5万図上では、二条線で表される道路としては一番細い「幅員3.0m~5.5mの道路」とされる道が、しばらく奥まで続いていることになっています。おそらく並行する沢に設けられた砂防堰堤を建設する際に敷設された道路なのでしょう。
実際に歩いてみると、堰堤群竣工の後は車両の通行もほぼ途絶えていると見えて、実効幅員は2.0m程度にまで狭まり、路面も車道と呼ぶには憚られるほどに荒れていましたが、それでもまだ、日本が世界に誇る最強のオフロード車、軽トラがなんとか通行できる程度の道は確保されていました。
すこし進むと、森に隠されていた行く手の山が見え始めました。
朝日が当たって、燃えるように輝いています。
「モルゲンロート(morgenroth)」と呼ばれるものです。
モルゲンは朝を意味するドイツ語。グーテンモルゲンといえばドイツ語のおはようのことですが、そのモルゲンです。
ロートは目薬のこと・・・ではなくて、赤を意味するドイツ語です。
日本のアルピニズムはその発展過程において、ドイツ、フランスの影響を多く受けていますので、登山用語にはそっち系の言葉が多いわけなのですね。
しばらくは気持ちのよい道が続きます。
この先に待ち受ける激登りに想いを馳せつつ、身体を慣らしていくのです。
おおっと!
いきなりすんごい紅葉の森が現れました。
なんかもうこれだけでもいいや、という気になりました。
なんていうか、前菜に300gのステーキが出てきたような、ウェイティングバーで食前酒と一緒に特盛牛丼が出てきたような、いったいこの先どれだけご馳走攻めに遭うのだろうと、ワクワクした一瞬なのでした。
少し先にはケルンが現れました。
ケルン、という言葉もどうやらドイツ語らしいのですが、ドイツにある有名な都市ケルンとはつづりも違うし、まったく関係ないらしいです。
このケルンは、井上靖の小説「氷壁」の題材となった実際にあった事件、「ナイロンザイル切断事件」の犠牲者であるクライマーの墓標です。
我々にとっては、道しるべ、という意味合いが強いケルンという言葉も、ゲール語源あたりまでさかのぼると「墓標」という意味になるという話を聞いたことがあります。
徐々に傾斜がきつくはなるものの、まだまだ序の口序二段三段目、十両までにも達しません。
撮影しながらゆるゆると、いつのまにやら分岐点到着。
0645時。
まっすぐ進むと奥又白池ですが、ここは手前の岩の赤ペンキ先生の指示に従い右折、涸沢へと進みます。
酔いも回ってきましたので、本日のお話はここまで。
ちょっとだけ次回の予告をかねてこの付近の紅葉画像をば・・・・
次回を剋目して待て。
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