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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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一位なる雲上に座すお方より 下し賜る 一朱なるかな

上高地ではよく見かけるイチイの木。
秋につける赤い実は、上高地のおサルさんの大好物です。
いえいえ、ニンゲン様だって食べられるんですよ。甘くて美味しいんです。

信濃笹の藪をかき分けた、木の根もとの奥座敷に、「どうぞ」という感じで、枯葉のお皿にちょこんと盛り付けられた実を発見しました。

そんなイチイの木、漢字では「一位」と書きますが、これはその昔、高官の笏(聖徳太子が持ってるおしゃもじですね)を作るのにこの木が使われていたことに由来する、という説があるのだとか。

なるほど、そんな高貴なお方よりのご馳走なのですな、これは。ありがたやありがたや。
実の朱色も、なにやら金を連想させてありがたさ倍増ではありませんか。

それにしても

はて、二朱金とは聞いたことがあるのですが、一朱金とはこれいかに。

実は二朱があるなら一朱もあったのだろうと、かなりいい加減な推測で詠んでみたのですが、やっぱり不安になったので、「一朱 検索」ってな塩梅で調べてみました。

どうやら存在したことはあるそうで、ほっと一安心なのですが、その実情たるや・・・。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E6%9C%B1%E9%87%91

一位は周りの赤は甘いのですがが、種は毒だといいます。
しかも一朱金とは上記のようにヒドイ代物。

もしかしたら、果肉の甘さに惑わされて、下し賜ったなどと浮かれている場合ではないのかもしれぬ。
となると真実はおそらく以下の如くでありましょう。

一位なる殿のお袖の下からか こぼれ落ちたる こがねの一朱

悪銭身につかずと申します。
どうやら邪な手段で手に入れて、しかもたらふく溜め込んだのでありましょう、一位のお大臣さまの袖のしたから零れ落ちたものは、間違うかたなく、鐚銭扱いの一朱金。

さてさて、お大臣様とどこぞの悪徳商人との癒着の動かぬ物証を手に入れましたワタクシ、このさきどうするべきでありましょうか。やはり東京地検特捜部にでも告発いたしましょうか・・・?

なになに、江戸時代の贈収賄は、すでに時効にかかっております・・・ですと?

・・・かように秋の夜長は妄想で更けていくのであります。

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