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葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま  このブログのシステムもよく理解できぬまま、 勢いで始めてしまったブログ。
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うーん

今日は(きょうも)
ブログの記事のUPはなしで、寝てしまおうと横になって
でも、寝るまでの間、悶悶と考えて、
やがて、むくりと起き上がり、独り言を記そうかと。



芸術家にはカネが要ります。

絵描きさんだったら絵の具代
写真家さんだったらフィルム代
音楽家さんだったら楽器代

で、そのカネの調達に関して、
今の時代の主流は、そのゲージツをショーバイにすること。

で、必要なおカネが入ってくるわけですが。

ただどうしても、おカネ稼ぎという、副次的なものに、
時間と労力と、場合によっては方向性をを割かれてしまいますね。
おカネは重要ですから、当然の話です。

でももうひとつ、パトロンって言葉もありますね。
投機目的とかそんなの抜きにして、純粋に惚れ込んだ才能に投資する人。
まあ、投機目的的にやってる人も、パトロンはパトロンですが。

ものすごく純粋に芸術を育てられる。
たとえば純粋に「自分好みに」みたいに

あれ、やってみたいんですよ。
絵描きでも彫刻家でも写真家でも歌手でも文学者でもAV女優でもなんでもいい。
入れ込んでみたい。

ただし、今はカネがない。
今後もある予定はないのですが。

仮に、仮にですよ。
まあワタクシが何かでビッグマネーを攫んだとして
世界中旅してまわって
これだと思う才能を見つけて
自分とこには生活費だけ残して
そいつに入れ込んで

そんなことをしてみたいのです。

で、その若きゲージツ家が、なかなか芽が出ず
酒とクスリと肉に溺れて夭逝し
300年後位に、その作品の価値が認められて

彼の背後にいたパトロンのことなど
マニアックな研究者くらいしか知らず

そんなのって、素敵じゃありませんか?



さふいふぱとろんに、わたしはなりたい。



おやすみなさい
PR
b8afa9c7.JPG

清流に耀ふ鋼を漁て 鍛ふる焔に染むる山人
(せいりうにかがよふはがねをすなどりて
きたふるほむらにそむるやまびと)

河童橋より、梓川を上流に遡ること小1時間

太古に神の舞い降りた、明神岳の懐に厳然と佇む
明神池のほとりに、その小屋はあります。

日本の山岳美を、欧州、そして世界に広めた功労者
W.ウェストン卿のガイドとして知られる、
上条嘉門次が拓いた小屋です。

ここの名物は、囲炉裏の火で焼く岩魚の塩焼き。

炭の遠火で焼く塩焼きは、骨まで柔らかく
頭から丸かじりが、ここの作法。

もちろん、骨酒だってありますよ。

 小屋の外の青葉も
咲き乱れる野の花も、鳥の囀りも
人の流れも、街の出来事も

みんな囲炉裏のなかに放り込まれて
灰になって

ここでは時が止まっていました。
花も樹も我も 見上げて待ち望む 山の彼方の その望月を


そういえば、昨晩は満月だったのでした。
ちょうど、月の出の方角に、
巨大な岩山「六百山」があるものですから、
いつになっても、月は姿を現してくれませんでした。

宿直勤務中ゆえ
つめたく白い蛍光灯の光に沈んだ事務所の中で
シェードを降ろした狭い窓越しに
山の頂きのシルエットを浮かび上がらせている
優しく白い光を想い

山の向こうを、ゆっくりと進む、
月の歩みを感じ・・・

・・・やがて、月のことなども忘れて
仮眠室のベッドで、束の間の眠りに就いたのです。



月が出たころ
見ていた夢のことは
覚えていません。
R0016613-2.JPG

らせうもんかづら うるはしすがたみて をにとなづけし いにしへびとよ


植物の身になってみた場合、
花というものは、まあぶっちゃけ、
生殖器なわけなのです。

だから見ようによっては、美しくも、グロテスクにも見えてしまう、
それは仕方のないことでもあります。

さて、上の画像。
らせうもんかずら
現代表記だと、「らしょうもんかずら」、になるわけですが。
ちょっと変な名前ですよね。

「らしょうもん」は、もちろん「羅生門」のこと。
羅生門に巣食う鬼を退治したおりに、切り落とされた鬼の腕に似ているから、
というのが名称の由来とされています。

つまり、この花の名前をつけた先人は、
この花に「グロ」を見たのでしょうか。
たしかに「キシェー」って感じではありますが。

ところで

外国人に、日本の「鬼」を説明しようとする場合、
あなたならどうしますか?

これ、なかなか難しいと思います。
同じ漢字文化圏の人に説明するとしても、
中国の「鬼」と日本の「おに」は、だいぶ違うはずで、
ましてや英語圏の人々に説明しようとすると
Monster でも Beast でも Ghost でも、
きっと充分には説明できないだろうと思うのです。

毎度おなじみのWikipediaを見てみても、
ずいぶんと複雑なことが書いてあります。

おそらく、八百万の神やらブッダやらキリストやらを抱える
日本の複雑な宗教事情が、
鬼に様々な役割を担わせてしまったのだと思います。

さらに、臭いものにはフタ的なものの考え方が
鬼に、様々な悪しき物事を背負わせてしまっているフシもあるような気がします。
全部オニのせいにしてしまえ、ってね。

大和朝廷に駆逐された先住民族たちも、
鬼 として扱われてきた歴史があります。

いずれにせよ、鬼とは、利用されることがあるとはいえ(護国の鬼、みたいに)
いずれは退治され、捨てられる存在といえるのでしょう。

だから、どことなく悲しさを持つ、
日本の鬼には、そんな特徴があるのかもしれません。



羅生門の階上に追い詰められ
英雄に腕を切り落とされて果てた鬼たち。

そんな彼らに手向けられた供花が
今日も丈の高い草に埋もれるようにして
ひっそりと咲いています。


漢字では如何に書かむか 舶来の奇な名の菜に 眉しかめ居り 


気がつけば
カタカナ名前の野菜ばかりの今日この頃。

ブロッコリー、アスパラガス、ピーマン、パプリカ・・・
あと、えっと・・・あ、トマトもそうか。

さて、上の画像。
先日、松本の自宅で休日を過ごした際、
近くの産直で見つけたものです。

名を「バラフ」と申し候。
スワヒリ語で「水晶」とか「氷」とかいう意味だそうで。

「バラ○」とくれば「オバマ」と続けたくなるのが
人情というものではありますが、
もちろん何の関係もございません。

ま、アフリカあたりがルーツという点では共通しているかもしれませんが。

葉にキラキラ光っているのは、水滴ではありません。
「塩嚢細胞(えんのうさいぼう)」とよばれるもので・・・
以下云々(神様仏様Wikipedia様)

まあつまりあれだ。
シオ吹いちゃったような、苛烈な土壌でも
たくましく育つ、そんな奴なのですよ。

極限な環境でも生きてゆける植物というと、思い浮かぶのは、サボテン。
実はこのバラフも多肉植物です。

能書きはこのへんで。

口に入れてもぐもぐしてみますと
しゃこしゃこした独特の食感と、酸っぱいようなしょっぱいような、不思議な味。
クセがあるといっちゃ、あるかもしれないけれど
クセになる味といっちゃ、そうかもしれない。

アップルサイダービネガーを使って作ったドレッシングをかけたら
甘みが加わって、なかなかイケてましたです。

知っている人は、さすがに多くないらしく
職場の多肉植物オタクも知らず、
野菜ソムリエ資格を持つ野菜オタクさえも、その存在を知りませんでした。
へへへ・・・得意得意。

あ、でも喜んでないで、日本語で名前つけなきゃな。
「水晶菜」とかでもいいけど、ありきたりだね。
「氷菜」とか?
「霜菜」とかどうだろう。
オカズのネタにもなれば、ハナシのネタにもなるので、
いっそのこと
「霜ネタ菜」なんていいかも!

・・・おあとがよろしいようで。
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