葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま
このブログのシステムもよく理解できぬまま、
勢いで始めてしまったブログ。
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清流に耀ふ鋼を漁て 鍛ふる焔に染むる山人
(せいりうにかがよふはがねをすなどりて
きたふるほむらにそむるやまびと)
河童橋より、梓川を上流に遡ること小1時間
太古に神の舞い降りた、明神岳の懐に厳然と佇む
明神池のほとりに、その小屋はあります。
日本の山岳美を、欧州、そして世界に広めた功労者
W.ウェストン卿のガイドとして知られる、
上条嘉門次が拓いた小屋です。
ここの名物は、囲炉裏の火で焼く岩魚の塩焼き。
炭の遠火で焼く塩焼きは、骨まで柔らかく
頭から丸かじりが、ここの作法。
もちろん、骨酒だってありますよ。
小屋の外の青葉も
咲き乱れる野の花も、鳥の囀りも
人の流れも、街の出来事も
みんな囲炉裏のなかに放り込まれて
灰になって
ここでは時が止まっていました。
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