葡萄畑の傍に庵を結び、日々徒然なるまま
このブログのシステムもよく理解できぬまま、
勢いで始めてしまったブログ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
らせうもんかづら うるはしすがたみて をにとなづけし いにしへびとよ
植物の身になってみた場合、
花というものは、まあぶっちゃけ、
生殖器なわけなのです。
だから見ようによっては、美しくも、グロテスクにも見えてしまう、
それは仕方のないことでもあります。
さて、上の画像。
らせうもんかずら
現代表記だと、「らしょうもんかずら」、になるわけですが。
ちょっと変な名前ですよね。
「らしょうもん」は、もちろん「羅生門」のこと。
羅生門に巣食う鬼を退治したおりに、切り落とされた鬼の腕に似ているから、
というのが名称の由来とされています。
つまり、この花の名前をつけた先人は、
この花に「グロ」を見たのでしょうか。
たしかに「キシェー」って感じではありますが。
ところで
外国人に、日本の「鬼」を説明しようとする場合、
あなたならどうしますか?
これ、なかなか難しいと思います。
同じ漢字文化圏の人に説明するとしても、
中国の「鬼」と日本の「おに」は、だいぶ違うはずで、
ましてや英語圏の人々に説明しようとすると
Monster でも Beast でも Ghost でも、
きっと充分には説明できないだろうと思うのです。
毎度おなじみのWikipediaを見てみても、
ずいぶんと複雑なことが書いてあります。
おそらく、八百万の神やらブッダやらキリストやらを抱える
日本の複雑な宗教事情が、
鬼に様々な役割を担わせてしまったのだと思います。
さらに、臭いものにはフタ的なものの考え方が
鬼に、様々な悪しき物事を背負わせてしまっているフシもあるような気がします。
全部オニのせいにしてしまえ、ってね。
大和朝廷に駆逐された先住民族たちも、
鬼 として扱われてきた歴史があります。
いずれにせよ、鬼とは、利用されることがあるとはいえ(護国の鬼、みたいに)
いずれは退治され、捨てられる存在といえるのでしょう。
だから、どことなく悲しさを持つ、
日本の鬼には、そんな特徴があるのかもしれません。
※
羅生門の階上に追い詰められ
英雄に腕を切り落とされて果てた鬼たち。
そんな彼らに手向けられた供花が
今日も丈の高い草に埋もれるようにして
ひっそりと咲いています。
PR
この記事にコメントする
無題
「植物の身になってみた場合、
花というものは、まあぶっちゃけ、
生殖器なわけなのです。」
へ〜っ、くえびこさんすご〜い!!!
いやぁ、確かにそのとおりですね。気がつきませんでした。
ヒトの♀のあそこはよく花に喩えられてるみたいですが、本物の花を見て生殖器だと考えたことはありませんでした。
オキーフの描く花のアップの絵を見て、かなりエロいし、妙にグロいなぁと思っていたけど、そういうことだったんだ。生殖器つながり...。謎が解けてうれしいです^^
花というものは、まあぶっちゃけ、
生殖器なわけなのです。」
へ〜っ、くえびこさんすご〜い!!!
いやぁ、確かにそのとおりですね。気がつきませんでした。
ヒトの♀のあそこはよく花に喩えられてるみたいですが、本物の花を見て生殖器だと考えたことはありませんでした。
オキーフの描く花のアップの絵を見て、かなりエロいし、妙にグロいなぁと思っていたけど、そういうことだったんだ。生殖器つながり...。謎が解けてうれしいです^^