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黒き月に隠さる定めの陽のもとに
すべて世界は調和してゐる
すこし遅れましたが、日蝕の話題です。
前回の記事で、「消えてしまっていたら・・・」みたいなことを書いてしまい
一部の方々には、大変なご心配をお掛け致しましたが、
消えてしまったのは、太陽の方でした。
皆既、ではありませんでしたが、
上高地では見えました。部分蝕。
使ったのは、
プラスチック板にマジックで色を塗り重ねただけの不十分な道具でしたが、
いい具合に薄雲がかかり、
道具なしでも見える時もあるくらいの、最高の日蝕日和でした。
太陽が雲で隠されたのとはまた違う
なんとも言いようのない、不思議な薄暗さでした。
全ての物が、息を止めているかのようでした。
※
冒頭の歌は、完全オリジナルではありません。
英国のロックバンド、ピンクフロイドの伝説的アルバム
「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」のフィナーレの1曲、
「エクリプス」の、最後の1節をモチーフにしました。
ていうか、ほとんど翻訳しただけ。
短歌や俳句のような短詩の形式がなくても
そのたましいさえあれば
ほんの短い一節に
全てを凝縮し、ナイフのように磨きあげ、一瞬で人を屠ることができる、
そんな詩が書ける。
言葉のチカラというものを感じる一節です。
さて
短歌という形式は、ともあれ備わる竹光に
月の光を反射させ
近藤勇か土方か、空しく一人剣の舞
気づけば月は山の陰
酔いも醒めたる心地して
書き散らしたる言の葉の
無粋に赤面せぬ前に
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